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tag:暮らし

年が明けた。今年は福岡の友人宅で家族が揃った。前日の大晦日の夕刻、市内に入り、次男と歳末の街をウロウロ散策。ふたりで都会を歩くのは初めてかもしれない。僕も教えている学校や美容室にトンボ返りを繰り返すだけで、近ごろはホントにご無沙汰だった。

by 江副 直樹

雪が積もる朝は、音が消える。降り積む氷の結晶が吸音するのか、いつもの小鳥たちがどこかで雪を避けているのか、窓の外から音が聞こえない。そんな気配に積雪を予感して布団から飛び出すことになる。僅かにドキドキしながらベッドの上に立つと、果たして銀世界。

by 江副 直樹

ここ数年、家庭の事情で自炊生活が続いている。ひとりの時もあったし、いまは高校生の次男と2人暮らしだ。元々家事はちっとも苦じゃないし、加えて毎日の弁当を自分で作っていくような息子なので、男だけの生活とは言え、存外に快適に暮らしているんだけれど。

by 江副 直樹

珈琲野点。

2022.12.10

屋外の飲食は楽しい。何気ない食事も、数割増しで美味しくなる。BBQもそうだろうし、日常的に飲む珈琲でさえ、光と風を浴びながらいただく一杯は一際格別。茶道の世界にも、古来より野点という、戸外で喫茶を嗜む風流があった。肝心なのは、部屋から出ることだ。

by 江副 直樹

ほぼ毎日、味噌汁を作っている。長男が大分市の高校に進学し、妻子もその間移住した2年半をきっかけに、自分の夢を追い始めた女房様の不在も増えて、家事は基本僕がやっている。当時中学生の次男との2人暮らしだったので、自然と主夫のような日々が始まった。

by 江副 直樹

落葉曼荼羅。

2022.11.26

春の桜吹雪、秋の落葉。僕の心の中で、ともにもののあはれを伴う胸騒ぎを、毎年引き起こす自然の営み。この秋も、イチョウの黄、モミジの赤に翻弄された。樹上で染まり、散って地表を彩り、生気を失ってしまうまで、何度も何度もワクワクし、ドキドキした。

by 江副 直樹

背徳の一杯。

2022.11.19

できたらやらない方がいい。いや、なにがあってもやっちゃいけない。そんな想いでいるのに、何の巡り合わせか、予想外の体調変化か、それとも単なる気まぐれか。人はそんな罪深きカルマに襲われることがある。深夜の高カロリーフードは、その最たるものだろう。

by 江副 直樹

今度の年明けで67歳になる。紛うことなき老人の域。幸運にも心身共に健康で、相変わらず希望溢れる未来ばかりを見詰めているが、たまに来し方を振り返ることもある。改めて変わった人生だなあと思う。全く平均的ではない。奇矯で偏屈だけど、快適で幸福な日々。

by 江副 直樹

老々ハイク。

2022.11.5

今年で何回目になるだろう。9年程前におふざけで始めたここのえ低山部。キャッチフレーズは「標高と志は低く」。そこで気の置けない仲間たちと、山頂を目指さない気楽な山行きを楽しむようになった。その中でも人気だったのが、湧水で有名な庄内町男池の森。

by 江副 直樹

野暮は大罪。

2022.10.29

野暮をカジュアルに言うと、ダサい、かな? ダサいのって、良くないよね、という話。ファッションとかそういうのはまだいいとして、罪深いのは仕事を含む大事な局面でのダサいこと。野暮なこと。楽しさや美しさを後回しにする、余白の乏しさとでも言うべきか。

by 江副 直樹

人間誰しも忘れ物をする。もちろん僕も。しかし、これも度を超すとシャレにならない。66歳という年齢もあって、余りに酷いと周囲は真剣に心配を始めるだろう。この夏、iPhoneを新幹線に置き忘れた。しかも2回。余り間を置かずやらかした。我ながら、茫然自失。

by 江副 直樹

コンプラ禍。

2022.10.9

世の中には、さまざまな新たな災いが現れる。誰も予想もしなかったコロナはその最たるもの。しかし、そうは見えずに社会を蝕む恐ろしい災厄もある。僕は、最近流行のコンプライアンスは、実はコロナ以上の猛烈なウィルスなのではないかと密かにいぶかっている。

by 江副 直樹

ミーハー魂。

2022.9.27

ジョギングが8年目を迎えた。まさかの継続。走ることと登山は、昔から大嫌いなのに、「Born to Run」を読んだのが運の尽き。ヤマメのフライフィッシングは、来春42年目で、夏の仕事となった鮎の友釣りは早くも17年目。一方で、長続きしないものも当然ある。

by 江副 直樹

雨で捗る。

2022.9.14

毎年、3月になるとヤマメが解禁になる。5月迄は隙を見つけてはフライロッドを持って渓流に走ることが増える。次いで、6月から9月末頃迄は、鮎の友釣りがスケジュールに強引に捻じ込んでくる。加えて、週数回はジョギングをしている。勢い時間は亡くなっていく。

by 江副 直樹

日々表層を流れるものと、時折底に蓄積されていくもの。これは貨幣にも情報にも当てはまる。僕も含めて、人はついつい眼前のフローにかまけて、いつ役に立つかわからないストックをないがしろにしがちだ。でも、恐らく僕らの人生を豊かにするのは後者なのだ。

by 江副 直樹
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

by EZOE naoki

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