ここから本文です

tag:戦略

失敗の話。

2023.12.24

あちこちでレクチャーなんぞをする。そこではほぼ必ず質疑応答の時間が用意される。話した内容を深掘りする、聞き手にも話し手にも意義ある時間だ。それはいいのだが、ごくたまに答え辛い質問も投げられる。曰く、成功した話じゃなくて、失敗談をぜひ聞きたい。

by 江副 直樹

関係を作る。

2023.9.19

この世はすべて、目に見えるものと見えないものでできている。前者を具象と言い、後者を抽象という。見えるものだけでそれらを解釈し、説明しようとすると、表層をなぞらざるを得ず、当然本質から遠ざかることになる。ありとあらゆるものにこの構図は付いて回る。

by 江副 直樹

プロデュース。わかりづらい仕事のようだ。チームスポーツの監督に喩えたり、オーケストラの指揮者になぞらえたりするが、そこで膝を打つ人はそんなにいない。過去の実績を知って、ボンヤリ納得していただくことが最も多いだろうか。見えるのはそこだけだから。

by 江副 直樹

あなたは、決してやって来ない船を延々と待っているかも知れない。どこにも存在していない船を。それを求めてやり過ごしているうちに、持ち時間は減り、いつの間にか世の中はまったく様相を変えている。次の場面でもまた、永遠に来ない船を待ち続けるのだろうか?

by 江副 直樹

新しいプロジェクトは、突然始まるわけではない。時を遡っていくと、何年も前に思いついたアイデアを、アタマの中で転がし、発酵が進むと、まず親しい人に打ち明ける。反応を見ながら、さらに整理をしたり、表現を再考したり。それを何度も何度も繰り返している。

by 江副 直樹

近ごろ、やたらと聞くようになった。流行言葉のように、日々どこかで奏でられる、夢と希望に満ちたカタカナ。僕も仕事で使うし、事実ブランディングを行っているという自覚がある。一方で、世の中を見渡すと言葉だけが上滑りしているケースがなんと多いことか。

by 江副 直樹

大組織の病。

2022.7.13

元来、呆れるほど能天気にできている。小さな希望で走れる燃費の良さにすがってきた。うまくいくと信じるチカラは、常人のそれを超えていると思う。楽天家。なのに。そんな僕でも、これは無理かも知れないと思わせるテーマがある。組織復興。または組織改革。

by 江副 直樹

視点の移動。

2022.6.27

企業にしても自治体にしても、僕ら外部の人間がお手伝いするメリットは、その専門性よりも実は圧倒的に「客観性」だと考えている。組織内の皆さんとは違う視点を備えていることが、実は外部ブレーンの最大の存在意義なのではあるまいか。それほど客観視とは難しい。

by 江副 直樹

もう20年以上前、自分のプロデュースをいかにわかりやすく説明するかに知恵を絞っていた頃、デザインツリーなる落書きをしたことがある。経営におけるコンセプトと戦略と戦術、そして最終利益との関係を拙いイラストにしたものだが、いまもなかなか重宝している。

by 江副 直樹

大衆受け。

2022.5.18

アイデアはとことん突きつめる。常にモデルはない。先行する何かに追い着くだけなら、それはまったく創造的ではない。新たな課題が現れたから、その解決を託される。モデルがあるはずがない。まだ見ぬ発想とそこから築く戦略。皮肉にも理解者は決して多くはない。

by 江副 直樹

お墨付き。

2022.5.5

小社Bunboを立ち上げた25年前、広義の編集、プロデュースの可能性にひとり興奮して、ありとあらゆる方面に吹聴していたが、反応は冷ややかなものだった。精一杯理論立てて、言葉を選び、委を尽くして話したはずだったが、結果は連戦連敗。愕然悄然としたものだ。

by 江副 直樹

医者として。

2022.4.23

僕の仕事は、全体を司るプロデュース業だが、さまざまな制作物が発生し、その監修つまりクリエイティブディレクションも、作業の主要を占める。まず、ヒアリングで事情を把握し、コンセプトワークという考えの整理を経て、なにをすべきかという判断に辿り着く。

by 江副 直樹

総合編集。

2022.1.7

プロデューサーを名乗っているが、心情的には編集者だ。ただし、広義の編集。などと言ってきた。著者と向き合い、本などを作る職能という意味の従来の編集者像から少し飛躍して、いやかなり飛躍して、より大きく複雑な要素を組み直す仕事。それがプロデュース。

by 江副 直樹

なにか新しいことを始めようと画策するとき、基本的にモデルは探さない。アタマの中に広がる茫洋混沌としたアイデアを、必死で言葉やイメージに換えようと悶々とする。昨年から進めている西日本新聞社との取り組みが、今まさにそんな感じ。editforestってなんだよ?

by 江副 直樹

加工品開発の仕事をしていて、時々遭遇する。なぜこの作物なんですか?と尋ねると、JAから薦められたとか、TVで観たけど売れてるらしいとか、返されることがある。自発的に絞り出されることが非常に少ない。それっていかがなものか。そもそもが忘れられていないか。

by 江副 直樹
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

by EZOE naoki

Archives

◎2006年3月 → 2010年8月