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事情はわかる。ただそれを受け入れてしまったら、何もできない。衰退を遠ざけるには、不断のアップデートが不可欠だが、それを止めてしまうのが諸般の事情というヤツだ。イノベーションとは、慣習や常識から抜け出す振る舞いのこと。進化とは更新と言い換えられる。

by 江副 直樹 

天ぷら始末。

2025.4.17

遂にここまで来た。いやなに天ぷらの話だ。僕のGoogleフォト内に、「自炊生活」というタイトルを付けたフォルダがある。これを見ると2018年春から記録が始まっている。家庭の事情で本格化した僕の自炊ではあったが、いまとなっては新たな愉しみに育ってきた。

by 江副 直樹 

すべての技術は刃物だと思っている。切れれば切れるほど使いやすい。料理を作るも人を殺めるも、使う人次第。ここも技術の本質。鍵は活用の仕方。刃物自体に罪はない。ノーベル賞も元を辿ればダイナマイトだし、エアバッグすら火薬なのだ。そしてAIが現れた。

by 江副 直樹 

何を見て生きていくか。お金か、芸術か、自然か、隣の芝生か。それによって人生の彩りは大きく変わる。俗にまみれる暮らしからは到底逃げられないとしても、少しでも花鳥風月を眺めて日々を過ごしたいと思わずにはいられない。幸福感は、風雅の薬味があってこそ。

by 江副 直樹 

Cloud備忘録。

2025.3.30

紙の取材メモを取らなくなった。元々丹念にメモを取る方ではない。大事と思えるキーフレーズを書き付ける程度。コピーライター専業の頃は、ずっと無印の小さなノートを使っていた。ペンはロットリングのボールペン。プロデュース中心のいま、それが変わってきた。

by 江副 直樹 

生真面目はどうにも苦手だ。正確に言うと、笑いやユーモアのないコミュニケーションが、とことんダメなのである。冗談もなく、馬鹿話もなく、雑談すらないような仕事ぶりも、ひたすら苦痛なのだ。余裕と言うのか、余白と言うのか、洒落と言うのか。欲しいよね。

by 江副 直樹 

暫定と更新。

2025.3.18

僕らが前に進めるのは、待ち望んだ名案が見つかったからじゃなくて、何かを決断したからだと、度々言っている。100%メリットだけでデメリットのないアイデアなんかあるもんか。ノーリスク信仰は、成熟社会の重病だと知るべきだろう。思えば人生は決断の連続。

by 江副 直樹 

早春の苦味。

2025.3.12

フキノトウを意識し始めたのは、その昔ヤマメ釣りを始めて、各地の山間に通うようになってからだ。街中では縁遠い山の幸がなんだかとてもありがたくて、春の渓流でたくさん採って、蕎麦屋に持ち込んで天麩羅にしてもらったこともある。あの香り、そしてあの苦味。

by 江副 直樹 

本当に大嫌いである。取り巻き。魅惑的な人物の周りに群がりやすい。ただそばにいることを好む。本質的理解を欠いていることがとても多い。人物への社会的評価を元にそう振る舞うのだが、それが下降に転じると、潮が引くようにいなくなるのもなんだかなあって感じ。

by 江副 直樹 

語彙の法則。

2025.2.28

タイトルを、説得の法則にするか、少し迷った。何かを他者に伝えるとき、僕らは基本言葉を使う。ところが、同じ国語を使っていても、日本ほど同一性の高い民族であっても、その語彙、ボキャブラリーは実のところかなりバラついている。伝達すら覚束ないほどに。

by 江副 直樹 

嘘のつき方。

2025.2.22

悪いオンナは嘘をつく。悪いオトコも嘘をつく。この世は、所詮化かし合い、嘘と嘘とのせめぎ合い。なんて言うと、どこかで聞いた安っぽい演歌のようだが、俎上に上げたいのはそんなことではなくて、嘘と真実の間の不思議な距離感についてである。ホントに?

by 江副 直樹 

僕が1日で最も長く過ごす場所。それは2階の書斎だ。出張を除けば、ほぼここであれこれをやっている。奥行700mm、長さ3,150mmの細長い壁付けのデスクが2本。元々これを4等分して家族4人で使っていたのだが、2年前からはすべてが僕だけのスペースになった。

by 江副 直樹 

粗食礼賛。

2025.2.12

ずっと我慢している。食べ物の話だ。かれこれもう40年近く。いまも食欲は旺盛だが、それを解放したらたちまち太る。しかし外食の機会は当然ある。それを忌避するほど野暮ではない。ただ、それを続けると少し厄介なことになる。僕は過去痛風になったことがある。

by 江副 直樹 

休日会議。

2025.2.6

休日に会議や打合せが時々ある。しかも年々増えてきている。休みの日まで仕事かよと呆れる向きもあるやも知れないが、年中無休と言うことではない。週7日のカレンダーとあまり関係ない設定が増えていると言った方がいいだろうか。そして存外これが気楽で心地良い。

by 江副 直樹 

少年の心を持ったとか、永遠の少年とか、天真爛漫な純粋さを失わない大人の男への褒め言葉がある。良く言えばそうだが、一向に社会的成熟が身につかない連中のことでもある。そしてあるとき気づいた。自分の周りにいる愉快な大人たちは、大半がこの類なのだ。

by 江副 直樹 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

by EZOE naoki

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