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火祭りの夜。

2017.10.15

それは原初の姿だった。ケベス祭。国東櫛木の岩倉社で行われる火祭り。紀元の時より続く由来も不明な奇妙な祭。随分前から噂は聞いていて、国東の友人たちにも誘われ、今年ついに足を運んだ。雨の予報だったが、この約2000年の間、雨による中止は一度もない由。

by 江副 直樹 

教えと学び。

2017.10.8

日々のプロデュースでは、多様なデザイナーと組んで、さまざまなデザインを駆使しているけれど、僕はデザイナーではない。これまでデザインを教えてもらったこともない。でも、もう20年もデザインの学校で教壇に立っている。最近は大学でも教えるようになった。

by 江副 直樹 

夏が逝く。

2017.10.2

朝の散歩が、もう半袖では辛くなった。いつの間にやら、夏は姿をくらましている。毎年思うのだが、9月に入った頃は、まだ夏は真っ盛りで、日中は炎熱の中にある。それがいつの間にか秋は忍び寄っていて、朝晩が急に寒くなったりする。夏は知らぬ間に逝く。

by 江副 直樹 

働き方については、ずっと考えてきた。いまも考えている。世間では、企業に勤めるサラリーマンが、なんとなくスタンダードになっている感があるが、それはあくまでも近代の、ごく一時期の話であって。どうせなら、そんな事情とは無関係に模索してみたいものだ。

by 江副 直樹 

無難と退屈。

2017.9.19

危険を避けたがるのは、人間の本能だ。生き延びたいのは誰も一緒。だが一方で、楽しく生きたいとも願っている。それは人情というものだ。とは言え、昨日と今日がまったく同じルーティンな日常には刺激や興奮は少ない。そこに新しさを伴った非日常が欲しくなる。

by 江副 直樹 

雲豊かな秋。

2017.9.13

雲ひとつない秋晴れ。空が高く澄むそんな日は、もちろん美しい。でも、夏の終盤、秋の気配が滲み出す頃、空にはうろこ雲に代表される幾種類もの雲が現れる。青空をキャンパスに見立てたように描かれる白い模様は、秋の風情をいっそう増すように感じられる。

by 江副 直樹 

大分市に時々行く。長男の進学の都合で妻子が別宅に暮らしている故だが、公私において、用件も少しずつ増えてきて、市内でご飯を食べたり、酒を飲むことが増えた。感度の高い友人たちのお陰で、早くも美味しい体験を積み重ねている。でも、外食は決して多くない。

by 江副 直樹 

雨、雨、雨の夏だった。ピークは、梅雨明け切らぬ7月の初旬。全国ニュースとなった福岡県東峰村周辺の豪雨禍。日田と県境を挟んでいるが、エリアは実は同じ地域。降り始めの前日、僕は福岡にいて、翌日はまさに渦中の花月川に鮎釣りに行く予定だったのだ。

by 江副 直樹 

釣りの知性。

2017.8.27

フライフィッシングは40年近く。鮎の友釣りは10年余り。各々が、欲に押された釣り人の知恵の集積。中でも、友釣りのシステムは、驚くべきアイデアの宝庫。そもそも、岩に着いた苔しか食べない魚を釣ってしまう発想に驚愕する。縄張りの習性を利用するなんて。

by 江副 直樹 

足元不如意。

2017.8.21

わが身体が自由にならない事態は、何気ない日常がいかに恵まれていたかを思い知らされる時間でもある。怪我は大なり小なり、誰でも経験することだろう。あるいは、齢を重ねれば、徐々に若いときのようには身体は言うことを聞かず、回復は遅く細くなってくる。

by 江副 直樹