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いつ頃からだろうか。人前でお喋りすることが、仕事の一部になっている。デザインの専門学校で教壇に立ったのは、もう20年も前だ。強い縁でそうなったのだが、自分の考えを整理するんだとか、教えるんじゃなく学ぶんだとか、なんとか理由を探してみたものだ。

by 江副 直樹 

朝を歩けば。

2017.6.20

朝の散歩を始めて、16〜17年になる。福岡県朝倉郡の東峰村に住むようになって、あまりの自然の美しさと、元来の早起きが相まって、フラフラと家の周辺を歩き出したのが、この習い性の発端。早いときは6時台から出かけて、長くとも1時間もせずに家に戻る。

by 江副 直樹 

行状の告白。

2017.6.16

ヤマメのフライフィッシングを覚えたのは、いまから37年前。当時の僕は、実家の米穀店で働いていて、休みは日曜と祝祭日のみ。冬の禁漁期間を除くと、最初の3年間の休日はすべて釣りに費やしたように記憶する。それから数年後、僕はコピーライターになっていた。

by 江副 直樹 

先日、暖簾づくりと題して、ブランディングについて持論を書いた。ごくごく基本的なことだけを述べたので、もう少し書き込んでみる。ブランディングは、他所からやってきた新しいアイデアでもなんでもなくて、古今東西どこにでもある商売上の「信用」のことだ。

by 江副 直樹 

胡散臭いと言うと、少しきついけれど、それまであまり耳慣れなかった言葉が、唐突に世に出回ることがある。多くは相も変わらず海外からの輸入品だ。正しく新たな潮流は、海を越えてやって来ると信じて止まない方々が、周到に網を張って捕まえるものらしい。

by 江副 直樹 

岡潔。ぼんやり名前は知っていたが、先頃、森田真生氏の「数学する身体」を読んで、改めて興味を持ち、さっそく文庫本をめくっている。もっとも、数字や数式を睨んでいるわけではない。領域としては、数学者のしたためた随筆。これがもう、すこぶる面白い。

by 江副 直樹 

暖簾づくり。

2017.5.27

この言葉を聞かない日はない。なにか大仰な響きがある。やたらたいそうなコトのように思える。英語だから、外国から来たアイデアなんだろう。昔は聞かなかったから、近代の新しいビジネス手法なのではあるまいか。取り敢えず、自分とは無関係としておこう。

by 江副 直樹 

花々の遺言。

2017.5.22

1年を通して散歩をしていると、四季折々、季節ごとに咲く花が変わる。それはもう、見事なばかりに多様で美しい花々が、神の造型を見せつけるように、次々と堰を切ったごとくに花弁を開く。それは紛れもない生の謳歌なのだが、果たしてそれはピークなのかという話。

by 江副 直樹 

そもそも論。

2017.5.17

前回、コンセプトの裏側に言及した。教養という土壌に伸びて、栄養を集めてくる根っここそが、コンセプトを形作る。それが地表からは見えないという事実は、必然的であり、象徴的である。コンセプトは目にも見えず、手にも取れない抽象なのだ。軽視される所以。

by 江副 直樹 

コンセプト、コンセプトと言っている。まずは、考え方がどうか。すべてはそこが基礎となる。ある人は、これを志と呼んだ。考えと想いがセットになって、どこかへ向かうエネルギーに転換する。志とは、本来そうしたものだと思うが、その軸にある人生観、世界観。

by 江副 直樹