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高校3年生、17歳の夏。それがどんな時間だったか、いまとなっては亡羊の中に埋もれてしまった。僕は、熱中していたバスケ部を勇退。密かに決めていた図書室通いを始めた。たちまち図書カードを埋め尽くし、司書の女性に驚かれたりしながら、乱読を続けていた。

by 江副 直樹 

日中の熱気が薄れる夕暮れと明け方に、クマゼミもアブラゼミも勢いを潜める夕暮れと明け方に、カナカナカナとヒグラシのむせび鳴く。肌を焼く目眩を伴うような炎暑の背後から、人知れずそっと忍び寄る秋の気配を知らせようと、楚々とヒグラシのむせび鳴く。

by 江副 直樹 

何をもって美女と言うか。僕は、造作よりも表情。スタイルよりも立ち居振る舞。さらに、キャラ、哲学、生き様といったあたりの総合的魅力を美女の基準としている。すると、年齢や職種、在所に関係なく、美しい方々と出会うのである。思い浮かぶあの顔この顔。

by 江副 直樹 

丸投げ疑惑。

2017.7.29

僕のプロデュースの特徴のひとつに、プロジェクトへのデザインやコピー、写真といったいわゆるクリエイティブの導入がある。企業にしても行政にしても、地域にしてもそれは一貫していて、印刷物から建築まで、さまざまな制作物を、我々のチームで引き受ける。

by 江副 直樹 

半年前からの逆単身赴任生活。炊事、掃除、洗濯と日々向き合っている。ところが、この洗濯。これまで、ポケットにあれこれを入れたまま洗濯籠に投げ込み、何度も女房様に怒られたことがある。ひとりになって、このチェックが働かなくなり、リスクが増している。

by 江副 直樹 

物々交換。

2017.7.17

赤銅色に焼けた顔に掛けたサングラス姿が、黒人歌手のレイチャールズに似ているというだけで、そのIさんが手塩にかけている畑を、勝手にチャールズ農園と呼んでいることは、前にも書いた。そのチャールズ農園には、いつも季節の野菜がたんまりと実っている。

by 江副 直樹 

7月5日の夜に、激しさを増した雨は、その後も断続的に降り続き、未曾有の被害となった。復旧作業はようやく端緒についたばかりだ。5年前の残像の生々しさがいまだ潰えないこのタイミングで、またしても天は人間に過酷な試練を与えたのか。友人知人の顔が浮かぶ。

by 江副 直樹 

いつも多分野のプロジェクトが動いているが、僕は必ずそこにクリエイティブの導入を心がけている。一般には、デザインと呼んだ方がわかりやすいかも知れない。人は誰しも、感覚で生きており、そこに働きかける表現手法が、デザインを含むクリエイティブだ。

by 江副 直樹 

学生や若いスタッフと付き合っていると、ふとわが20歳前後と重ねて見てしまうことがある。以前書いたことがあるが、僕のその頃と来たら、これまでの人生で最も暗く、辛く、日々身悶えしていたような時期だった。もう数年で、自分の子供がその年齢に達する。

by 江副 直樹 

いつ頃からだろうか。人前でお喋りすることが、仕事の一部になっている。デザインの専門学校で教壇に立ったのは、もう20年も前だ。強い縁でそうなったのだが、自分の考えを整理するんだとか、教えるんじゃなく学ぶんだとか、なんとか理由を探してみたものだ。

by 江副 直樹