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tag:自然

雲豊かな秋。

2017.9.13

雲ひとつない秋晴れ。空が高く澄むそんな日は、もちろん美しい。でも、夏の終盤、秋の気配が滲み出す頃、空にはうろこ雲に代表される幾種類もの雲が現れる。青空をキャンパスに見立てたように描かれる白い模様は、秋の風情をいっそう増すように感じられる。

by 江副 直樹

雨、雨、雨の夏だった。ピークは、梅雨明け切らぬ7月の初旬。全国ニュースとなった福岡県東峰村周辺の豪雨禍。日田と県境を挟んでいるが、エリアは実は同じ地域。降り始めの前日、僕は福岡にいて、翌日はまさに渦中の花月川に鮎釣りに行く予定だったのだ。

by 江副 直樹

釣りの知性。

2017.8.27

フライフィッシングは40年近く。鮎の友釣りは10年余り。各々が、欲に押された釣り人の知恵の集積。中でも、友釣りのシステムは、驚くべきアイデアの宝庫。そもそも、岩に着いた苔しか食べない魚を釣ってしまう発想に驚愕する。縄張りの習性を利用するなんて。

by 江副 直樹

日中の熱気が薄れる夕暮れと明け方に、クマゼミもアブラゼミも勢いを潜める夕暮れと明け方に、カナカナカナとヒグラシのむせび鳴く。肌を焼く目眩を伴うような炎暑の背後から、人知れずそっと忍び寄る秋の気配を知らせようと、楚々とヒグラシのむせび鳴く。

by 江副 直樹

物々交換。

2017.7.17

赤銅色に焼けた顔に掛けたサングラス姿が、黒人歌手のレイチャールズに似ているというだけで、そのIさんが手塩にかけている畑を、勝手にチャールズ農園と呼んでいることは、前にも書いた。そのチャールズ農園には、いつも季節の野菜がたんまりと実っている。

by 江副 直樹

7月5日の夜に、激しさを増した雨は、その後も断続的に降り続き、未曾有の被害となった。復旧作業はようやく端緒についたばかりだ。5年前の残像の生々しさがいまだ潰えないこのタイミングで、またしても天は人間に過酷な試練を与えたのか。友人知人の顔が浮かぶ。

by 江副 直樹

学生や若いスタッフと付き合っていると、ふとわが20歳前後と重ねて見てしまうことがある。以前書いたことがあるが、僕のその頃と来たら、これまでの人生で最も暗く、辛く、日々身悶えしていたような時期だった。もう数年で、自分の子供がその年齢に達する。

by 江副 直樹

朝を歩けば。

2017.6.20

朝の散歩を始めて、16〜17年になる。福岡県朝倉郡の東峰村に住むようになって、あまりの自然の美しさと、元来の早起きが相まって、フラフラと家の周辺を歩き出したのが、この習い性の発端。早いときは6時台から出かけて、長くとも1時間もせずに家に戻る。

by 江副 直樹

行状の告白。

2017.6.16

ヤマメのフライフィッシングを覚えたのは、いまから37年前。当時の僕は、実家の米穀店で働いていて、休みは日曜と祝祭日のみ。冬の禁漁期間を除くと、最初の3年間の休日はすべて釣りに費やしたように記憶する。それから数年後、僕はコピーライターになっていた。

by 江副 直樹

岡潔。ぼんやり名前は知っていたが、先頃、森田真生氏の「数学する身体」を読んで、改めて興味を持ち、さっそく文庫本をめくっている。もっとも、数字や数式を睨んでいるわけではない。領域としては、数学者のしたためた随筆。これがもう、すこぶる面白い。

by 江副 直樹