実績を少しずつ 【地域系】

天ヶ瀬温泉未来創造プロジェクト

2020年7月、大分県日田市一帯は、すさまじい豪雨に見舞われた。なかでも、玖珠川中流域の天ヶ瀬温泉周辺は、史上最悪の水害を経験することになった。コロナ禍でダメージを受けていた最中の惨事。その時、旅館の有志と移住者の若者たちが、天ヶ瀬を生まれ変わらせようと立ち上がった。助けを請われたのでもちろん参加。災害時以上の天ヶ瀬をめざして奮闘が始まった。

●事務局:あまみら
●プロデュース&コピーワーク:江副直樹
●アートディレクション&グラフィックデザイン:梶原道生
●イラストレーション:牧野伊三夫
●コーディネーション:西日本新聞社メディアプランニング局

  • 大分県日田市
  • '20〜

五ヶ瀬プライド

別案件から派生したプロジェクト。いわゆる地域活性化だが、西日本新聞社とタッグを組み、従来の方法論とは異なるアプローチが特徴だ。同社が、町と包括連携協定を結び、複数年かけてさまざまなアイデアを投入、クリエイティブを最大限活かしながら、モノ、ヒト、コトを編集し、新時代のローカルを具現化する。産業支援、広報支援、IT化推進などを軸として進んでいる。

●プロデュース&コピーワーク:江副直樹
●アートディレクション&グラフィックデザイン:梶原道生
●コーディネーション:九州創発プラットフォーム

 

  • 宮崎県五ヶ瀬町
  • '20〜

さがらムーブ

14年連続(2020年時点)水質日本一に輝く川辺川が、村内を貫流する人口4000人の山村のブランディング。地域のリソース筆頭は川辺川をおいて他にない。この麗しき水の循環が、地域の営みを支え、さまざまな農作物を育て、加工品を生み、類い希な豊かさを生み出している。プロジェクトは、それをいかに可視化し、換金し、永続させるかを課題としてスタートした。

●プロデュース&コピーワーク:江副直樹
●アートディレクション&グラフィックデザイン:馬頭亮太

  • 熊本県相良村
  • '19〜

うぶやま未来計画

世界に知られる阿蘇山のそば、人口1500人の産山村。森と草原に囲まれた美しい土地のこれからの20年を考えるプロジェクト。産山の課題は、全国の地方自治体の課題でもある。進む高齢化、衰退する農林業、逼迫する財政。これら三重苦をいかにしてアドバンテージに変えるか。厳しくもやりがいがある。今回は、公会計に実績を持つ地域科学研究所とタッグを組んだ。

●プロデュース&コピーワーク:江副直樹
●アートディレクション:三迫太郎
●グラフィックデザイン:後藤大樹
●イラストレーション:米村知倫
●コーディネーション:地域科学研究所

  • 熊本県阿蘇郡産山村
  • '19〜20

大都会東京には、なんと11もの離島がある。その支援プロジェクトが東京宝島で、今回のオファーは利島(としま)の藪椿のブランディング。船でも容易に近づけない人口わずか300人の極小の島。しかし、それが故にさまざまな干渉や影響から隔絶され、必然的に自然のペースに従った持続可能な暮らしを保っている。そこがブランディングの隠された大きな武器なのではないか。計画はまだ始まったばかりだ。

●プロデュース&コピーワーク:江副直樹
●コーディネーション:離島経済新聞社

  • 東京都利島村
  • '18〜19

日田市総合計画

どの自治体も作成する総合計画。総花で退屈が通り相場。それを何とかしたいとのご相談。膨大な情報量、立場上偏りは許されない。しかし、市民にはメッセージを届けたい。そこで、本編に加えて、全戸配布のダイジェスト版を制作した。絵本仕立て。要約は困難と診て、象徴化する絵本とした。

●プロデュース&コピーワーク:江副直樹
●グラフィックデザイン:熊谷健二
●イラストレーション:エトウクミ

  • 大分県日田市
  • '17

たびするシューレ

OPAM前館長の新見隆氏に知己を得たとき、その深く厚いインテリジェンスを搾り尽くすように、大分の文化的掘り起こしをしたら楽しそうだという話になり、西田稔彦氏がプロデュースを、カモシカ書店の岩尾晋作氏がインタビュアーとして始まった企画。以後2年間、県内各地に開催場所を求め、ゲストを招き、大分を編集し、それは一冊の本にまとまった。

●イベントプロデュース:新見隆
●ファシリテーション:岩尾建作/江副直樹
●アートディレクション:西田稔彦

●シューレ本プロデュース:江副直樹
●ブックデザイン:矢野哲義
●写真:川嶋 克

  • 大分県
  • '17〜19

ひろかわ新編集

久留米や八女の陰に隠れがちな広川町。永く久留米絣の生産地だったり、多様な果樹が特産だったり、ここもまた、たくさんの宝を眠らせている。それを、丁寧に探し出し、魅力的なアウトプットに繋げるプロジェクト。広義の編集手法を活用し、次代の広川町を編み出していく。最初に完成したKibiruを拠点として、講座やワークショップを始め、山の牛蒡コロッケなどの商品開発なども進めている。2018年春、移住相談窓口でもあるゲストハウスOrigeがオープン。徐々に、新しい広川町が姿を現している。

●プロデュース&コピーワーク:江副直樹
●グラフィックデザイン:前崎成一
●空間デザイン:宗像友昭
●家具デザイン:青野浩千加
●ひろかわ産地の学校:宮浦晋哉

  • 福岡県広川町
  • '16〜'18

たけたの食べ方

しばらく前に関わったたけた食育ツーリズムから、はや10年弱。また、竹田の魅力を引き出し増幅させるプロジェクトが始まった。底力のある農業と多彩な食をマイスターを探し、その人と仕事を顕彰する。並行して、竹田の食材を使った新たな商品開発にも取り組み、かぼすサブレ、トマトかすていらなどをリリースした。また、そのお披露目イベントでは、発酵デザイナー小倉ヒラク氏と味噌玉の佐藤双美氏のトークも実現。世代を超えた共感を目の当たりにした。

●プロデュース&コピーワーク:江副直樹
●パッケージデザイン:山口靖雄
●タペストリーデザイン:森竹俊象

  • 大分県竹田市
  • '16〜

南畑ぼうぶら会議

福岡市郊外の小さな町から、山寄りの農村地区の活性化を依頼された。平均年齢60半ばの7人の、まだまだやんちゃな皆さんを中心に、ここでやれることを考え始めた。全員がFacebookのアカウントを取り、地域紹介本の編集委員に名を連ね、やたらと面白くなってきた。2017年、毎秋開催している南畑美術散歩も4年目を迎えた。同年、ぼうぶら市場もスタート、人気を得る。法人化検討が大詰めとなり、年明け、ついに株式会社南畑ぼうぶら会議が発足した。

●プロデュース&コピーワーク:江副直樹
●アートディレクション:グラフィックデザイン:前崎成一

 

  • 福岡県那珂川町
  • 13'〜21'

ヒタモノつくり

厚生労働省の雇用創出事業を活用した弊社としては最後のプロジェクト。事業コンセプトの解釈が変わり、参加者の個別サポートができなくなり、やむなく100を越える講座プログラム「シゴト大講座」を中心に展開。それでも、いくつかの新商品を開発。取り組みは、事業終了後もビジネスサポートセンターへと引き継がれている。大勢のゲスト講師にお世話になった。感謝に堪えない。

●プロデュース:江副直樹
●ロゴマーク:梶原道生
●ウェブ:横山洋平

  • 大分県日田市
  • '13〜'15

淡路はたらくカタチ研究島

兵庫県は淡路島の3市、淡路市、洲本市、南あわじ市が、大分竹田、福岡筑後でお馴染みの雇用創出事業にエントリー。人の縁でお手伝いをすることに。遠距離なので、スーパーバイザーとしてサポートする。もう一人のスーパーバイザーは、大阪のgraf、服部滋樹氏にお願いした。ちくご式を援用、複数の講座と商品開発を行った。2013年、グッドデザイン 地域づくりデザイン賞受賞。

●スーパーバイズ&ディレクション:江副直樹+服部滋樹/講師:原田祐馬/高橋孝治/増永明子/井壷幸徳/森 知宏など/料理:堀田祐介/川西万里/

 

  • 兵庫県淡路市など
  • '12〜'15

九州福岡こうげのシゴト

福岡県の東の端、人口約8000人の小さな自治体上毛町。僕にとっては、5ヵ所目の地域系のプロジェクト。商品をつくり、磨き、魅力的な発信をする。3年間の時間の中で、野草というキーワードに行き着いた。並行して進めていた定住政策の「みらいのシカケ」とともに、14年度グッドデザイン賞を受賞した。

●プロデュース:江副直樹/グラフィックデザイン:前崎成一(ロゴ&HP)/:サダマツシンジ(パンフレット)

  • 福岡県上毛町
  • '12〜14

九州ちくご元気計画

福岡県が厚生労働省の雇用創出事業を獲得。筑後7市が参加してスタート。勉強会が主流だった他地域の同事業と一線を画し、総合デザインによる商売繁盛を全面サポートする、過去にない地域活性化モデルを総合プロデュース。’11には、事業自体に対し、グッドデザイン賞と特別賞の日本商工会議所会頭賞を受賞した。

  • 福岡県筑後地方
  • '08~'14

ちくごSOHO会議

県主導のSOHO事業者の移住促進計画。08年に事業検討のための研究会を設置し、09年より3ヵ年計画が始まった。SOHOの定義を拡大し、ネットを活用した田舎暮らしとした。現在は、その後始まった九州ちくご元気計画と連動し、公式サイトやイベントで、田舎暮らしの実践者を紹介するなど、情報発信を続けている。

  • 福岡県筑後地方
  • '08~10

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