脱YOU TUBE。

その時は突然やって来た。ずっとモニター上に出しっぱなしだったYOU TUBEのタブを閉じた。毎日毎日、実にさまざまな動画を観ていた。釣り、サッカー、料理、格闘技、お笑い、トーク、などなど。それはもう息抜きを超えて、膨大な時間を費やしていたと思う。

ただ、いつにまにか惰性で眺めることもあり、いかんなあと思い始めたのはいつだったか。コップに注いだ水が限界で溢れるように、途端に何かが変わった。2度と観ないとは言わないが、過度に没入することはもうないだろう。凝り性なので、新たに強い関心を惹くものには、急激に入り込みやすいのだが、その後は、急に覚めるか、延々と続くかのどちらか。
この春45年目を迎えたヤマメのフライフィッシングは、病膏肓に入り、やめるどころか鮎の友釣りにまで広がった。毎朝の散歩もかれこれ20年。あれほど嫌いなジョギングも、自分のリズムを見つけて、この秋には10年目に突入だ。要は日常化するか否か。最初は熱中し、隈なく体感し、ためつすがめつやった末に、ジャッジが下る。以上、脱YOU TUBEの顛末。

日常にガッツリ組み込むかどうか。これはTV画面で。