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tag:八百万の神

事情はわかる。ただそれを受け入れてしまったら、何もできない。衰退を遠ざけるには、不断のアップデートが不可欠だが、それを止めてしまうのが諸般の事情というヤツだ。イノベーションとは、慣習や常識から抜け出す振る舞いのこと。進化とは更新と言い換えられる。

by 江副 直樹

何を見て生きていくか。お金か、芸術か、自然か、隣の芝生か。それによって人生の彩りは大きく変わる。俗にまみれる暮らしからは到底逃げられないとしても、少しでも花鳥風月を眺めて日々を過ごしたいと思わずにはいられない。幸福感は、風雅の薬味があってこそ。

by 江副 直樹

早春の苦味。

2025.3.12

フキノトウを意識し始めたのは、その昔ヤマメ釣りを始めて、各地の山間に通うようになってからだ。街中では縁遠い山の幸がなんだかとてもありがたくて、春の渓流でたくさん採って、蕎麦屋に持ち込んで天麩羅にしてもらったこともある。あの香り、そしてあの苦味。

by 江副 直樹

嘘のつき方。

2025.2.22

悪いオンナは嘘をつく。悪いオトコも嘘をつく。この世は、所詮化かし合い、嘘と嘘とのせめぎ合い。なんて言うと、どこかで聞いた安っぽい演歌のようだが、俎上に上げたいのはそんなことではなくて、嘘と真実の間の不思議な距離感についてである。ホントに?

by 江副 直樹

休日会議。

2025.2.6

休日に会議や打合せが時々ある。しかも年々増えてきている。休みの日まで仕事かよと呆れる向きもあるやも知れないが、年中無休と言うことではない。週7日のカレンダーとあまり関係ない設定が増えていると言った方がいいだろうか。そして存外これが気楽で心地良い。

by 江副 直樹

月光の訪れ。

2025.1.13

自宅の周辺は、夜は闇に包まれる。境内横の古い住宅地は、外灯の類も最低限でわずかな明かりを放つだけ。初夏のホタルもだからこその美しさ。静けさとも相まって、とても穏やかな佇まいが気に入っている。中でも、満月の時などはさらにその風情が深まるのである。

by 江副 直樹

年が明けた。69歳になったが、相変わらず元気だ。いまも疲労を感じることはあまりない。昨夕も走り納めをしてきた。ひとりで迎える2年目の正月。朝、ビールを飲みながら雑煮を作り、美味しくいただいたら、百段階段を上がって、参拝をし、干支の置物を買おう。

by 江副 直樹

初冬の錦絵。

2024.12.12

秋が遅かった。今年ほど紅葉の進行がゆっくりだったことはない。11月上旬、毎年通う大分県庄内町の男池の森に出かけた。噂通り、木々の色づきはさっぱりだった。過去こんな状況は経験がない。暑い夏が長引いて、秋が短いなどという声も聞こえた。もはやこれまでか。

by 江副 直樹

今度の正月で、僕は69歳になる。年齢だけ見れば、紛うことなき高齢者。正真正銘のじいさんだ。さらに翌年は、当たり前だが。70歳。古希。この僕が70歳とは!にわかには信じがたいが、間違いなくそうなのだ。その時僕は、いったいどんな風景を見るのだろう?

by 江副 直樹

成熟と劣化は表裏一体。これは、逃れようのない真実だ。成功裡に永く続くプロジェクトも、実はその裏に着実に衰退の兆しを多く孕んでいるものだ。これまでさまざまなプロジェクトを経験して、いま改めて実感している。では、なぜそうなるかを考えてみよう。

by 江副 直樹

蜩は啼かず。

2024.8.31

この夏、不思議なことに蜩の啼き声を一度も聞かなかった。今春のヤマメ釣りでも、彼らの餌となる羽虫が非常に少なかった。結果、過去記憶にないほどの貧果に終わった。蜩が啼かなくても、特に実害はないんだけれど、それにも増して得も言われぬ寂しさが残るのだ。

by 江副 直樹

もう仕事したくない。と続く。僕もまったくそう思うけれども、実はこれ、クライアントの方々から言われたコメントなのだ。みなさん、50代以上でたくさんの人生経験をお持ちの熟年世代。お仕事の実績も充分に高い方々が、こんなことをおっしゃる事実に驚いた。

by 江副 直樹

最近、面白い話を聞いた。留学経験のある方々が、期せずして同様の思い出話をしてくれたのだが、片やアート、片や化学の領域でアメリカとイギリスの大学で味わった経験が、ほぼ同じ内容の日本人評。それは、「日本人はまとめ好き」なる皮肉だったという話。

by 江副 直樹

名ばかりだが、ブンボは株式会社である。しかし、オフィスは自宅の一部である。法人になる前から長くフリーランスなので、もう40年近く通勤をしていない。ブンボは一応週休2日である。しかし、曜日を問わず仕事をしている。公私の境目はないがごとくである。

by 江副 直樹

無手勝流。

2024.6.13

独学について考えることがある。一般には、いわゆる正統な、体系立った知識やノウハウを学んで、人は新たなスキルを身に付ける。当初は、広大無辺なそもそもの対象への理解や、必要なスキルの修得のきっかけさえ見つからない。となれば勢い師匠を探すことになる。

by 江副 直樹
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

by EZOE naoki

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