役立たず。

これは何かの役に立つか否か。そんな視点で物事を眺めている人は多いだろう。それが余りに露骨になると、打算と蔑まれることもあるかも知れない。あるいは、無駄の排除。興味深いのは、何を無駄と思うかだ。この取捨選択が、人生を厚くもすれば薄くもする。

この年末年始、ドキュメンタリーばかりを観ていた。まあ、いつもそうか。Kindle読書も相変わらず。YOU TUBEはすでに中毒に近い。どちらも、仕事に直接関係のあるものはまずない。文化、経済、芸術、スポーツ、哲学に寄ったテーマが圧倒的に多い。その領域にしか惹かれないのだ。有り体に言えば、教養ジャンルだろうか。結局、ここが一番面白い。
言ってみれば、雑談ネタ。いわゆる行間からこぼれ落ちる類のテーマ。しかし、近ごろの世間はどうだ？僕はここを軽視や無視をしている風潮が辛いし怖い。すぐに役立たちそうなものばかり追いかける。How toに走りがち。僕は思う。その先には恐らく幸福はない。ショートカットの果ての衰退、絶滅。正月、改めて役立たずの価値について少し考えてみた。

本当に何もないのか。見えてないだけじゃないのか。