深更の思索。

早寝をすると必ず夜中に目が覚める。本当は朝まで前後不覚で熟睡したいのだが、加齢のせいかままならない。そうなればもう開き直って、PCを開いて、電子図書を読んだり、YOU TUBEを渉猟したりする。それは表層の快楽のようでもあるし、深い思索のようでもある。

ここでは、仕事の宿題をこなそうなんて、まず思わない。人生や人間や自然といった大きすぎるテーマを、考えるともなく想いを巡らせて、たちまち時間が過ぎていく。いつも、アプリではなくOSを、専門知識ではなく教養こそ大切なのだと繰り返してるが、まさにその領域での思索。もっとも、傍から見たら、ただボンヤリしている風にしか見えないだろう。
書斎の窓からは闇しか見えず、音はほぼ聞こえない。かけがえのない一刻。思索に耽るにはこれ以上はない環境ではあるまいか。こんなことをもう何年もやっている。夜半の覚醒の前は、早朝の時間がそうだった。願わくばこの思考の蓄積が、いずれ僕の世界観をさらに繊細で強固にすればいい。まあ、その実態はただの休息でしかない可能性も大いにあるけれど。

もはやテレビであり、書籍であり、道具であるPC。