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晩秋の絢爛。
2019.11.28毎年のことである。夏が終われば秋が来る。炎暑が過ぎれば涼風が吹く。下がる気温が木々を染める。次いで落葉が控えている。赤がある、黄色がある。何十回も経験しているのに溜息が出る。何度も見ていても嘆息がある。晩秋の絢爛。四季折々の国で良かった。
俳句徒然。
2019.11.10俳句をやっている。ネット句会というヤツ。毎月末、6句をNYに送る。もう10年を越えた。昔、NYに家族と遊んだことがあって、その時知り合った在米数十年という日本人画家の方に誘われて参加したのだった。10人ほどの小さいけれど、なんとも味わい深い集まり。
雲海慕情。
2019.10.28日田盆地に暮らして7年目。雲海に目覚めた。去年だったか、ふと思い立って、雲海が見えるポイントを探し始めた。というのも、日田では良く霧が発生し、底霧と呼ばれて馴染みがあるのだが、それって、山上から眺めたら雲海じゃないかと気づいたのがきっかけ。
秋よ春よ。
2019.10.15鮎釣りが終盤を迎え、川の色は澄み始め、川面を滑る風はいつしか涼風に変わる。朝晩は、めっきり気温を下げて、日課の朝の散歩は、半袖から出た腕やビーサンの素足が冷たく感じ始める頃。そんなとき現れる大好きな花がある。金平糖を散らしたようなミゾソバだ。
川よ、さらば。
2019.10.9春のヤマメ釣りに始まった川通いは、鮎の納竿を持ってその幕を閉じる。3月から数えて7ヵ月強。毎年、半年以上に亘って、川を想い、釣りに遊び、魚と戯れる。しかし、いざオフになったら、きれいさっぱり川から釣りから遠ざかる。このパターンをもう40年続けている。
山上の夜宴。
2019.8.26僕は2年ぶりの参加だった。この山上の宴は、男池散策と並ぶ、ここのえ低山部の主軸の行事になってきた。翌朝、近所の山に登るのが唯一の低山部らしい活動だが、主役は飲食とお喋り。F隊員が営む標高800mにある旅館叶館の、美しく手入れされた庭が宴会場だ。
職漁師誕生。
2019.8.5ずっと釣りが本業とうそぶいてきた。ヤマメのフライフィッシングは今季が39年目。鮎の友釣りは、今季が13年目。一生幸せになりたければ釣りを覚えろと喝破した中国の古諺を引き合いに出すまでもなく、釣りを知らない人よりはきっと幸福なんだろうと思っている。
梅雨に籠もる。
2019.7.11五月の陽光が熱を強めて行き、初夏の陽射しが勢力を高める頃、出鼻をくじく梅雨が訪れる。ヤマメ釣りを存分に楽しんでのち、夏最大のエンターテイメント、鮎の友釣りが5月下旬に解禁になる。満を持して、長竿を担ぎ、流れに立ち込み始めると、嗚呼入梅の知らせ。
鮎、福島へ。
2019.6.30東日本大震災から5年が過ぎた頃、福島県のブランド推進課の皆さんが、日田を訪ねて来られた。曰く、ようやく本来の仕事に戻れますと。この未曾有の災いに関しては、日本中が胸を痛めたが、かと言って何をすればいいのか、途方に暮れた方が大半だったに違いない。
そこは大原山。
2019.6.24日田にいるときは、毎朝散歩をする。境内のような場所に住んでいて、起床後ひとここち着くとやおら外に出る。目の前の大階段は117段。こんもり繁った森の中に伸びており、そこへ向かって歩き始める。少し息が上がって、深呼吸をする頃には心身は完全に覚醒する。
真夏の耽溺。
2019.6.12鮎釣りを始めたのは、次男が生まれた年だからもう13年目になる。それまで、春から秋まで、ヤマメのフライフィッシングに現を抜かしていたが、渓流で鮎釣り名人に出会ったのが運の尽き。まったくタイプの異なるこの釣りのいろはを習って、瞬く間に没入した。
詩情の喪失。
2019.5.19限られた人生、できるだけたくさんの感動を重ねて過ごしたいと常々思っている。自然、美術、文学、音楽、スポーツ、さまざまなジャンルで、数多くの感動を貰う。根が感激屋だからか、毎日のように大小の感動に満たされているような気がする。この不思議な情動。
解けぬ宿題。
2019.5.13物心ついた頃から、僕らは考えている。思考の対象は、都度変わりながらも、壮大も微細も、高尚も下卑も、具象も抽象も、何もかもアタマのあちこちで転がしたり寝かせたりして、時にココロとも往来させつつ、あーでもないこーでもないと日々を過ごしている。
森でケーキを。
2019.5.75月某日。今年も男池へ行った。今回は、幽霊会員になりかけていたここのえ低山部の部活として。勾配もほとんど無く、登山と言うより、森のハイキングの趣。「標高と志が低い」低山部のコンセプトにピッタリの場所。平日の昼前、行きつけの蕎麦屋に集まった。
なんとなく。
2019.4.20理性が感性を凌駕することなんてない。あり得ない。いきなり結論を言うとそういうことになる。どこか気が乗らない。気分がよろしくない。雰囲気が悪い。仕事の現場では、ときおりそんなことが起こる。テーマは最先端。事業規模は大きい。でもなにかがヘン。