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tag:デザイン

沈まない船。

2018.10.20

これまで組織に所属したことは、1年強のサラリーマン生活のみ。以来、自由なような不自由なような、まあ気儘な人生。ただ、仕事でのお付き合いは組織のほうが断然多い。組織のなんたるかは、考えたくなくても考え続けるはめになる。良いところと悪いところ。

by 江副 直樹

口当たり。

2018.10.14

誰しも不味いものを好んでは食べない。でも、一瞬美味しくは感じられなくとも、しばらく口中で転がしたり、咀嚼していると予想を超えた美味滋味が滲み出してきて、飲み込む頃にはその旨さに顔もほころんでくるような意外と出会うことがある。耳触りも同じ。

by 江副 直樹

ルアー開発。

2018.10.7

分野を特定しない仕事をしたくて、屋号をBunbo(分母)とした。これまで、多様な領域の分子とさまざまなプロジェクトを行ってきた。毎回ジャンルが違っても、コンセプトワークと戦略提案、そしてクリエイティブディレクションが主軸となる。ここはいつも同じ。

by 江副 直樹

急がば廻れ。

2018.9.21

紆余曲折、試行錯誤、曲走、道草、などなど。目的に向かって一直線に進まないことを表現する言葉はいくつかある。目的への最短距離は直線になると思いがちだ。ある観点からはそうかも知れない。だが、それ故に取りこぼしている何かがあるように思えてならない。

by 江副 直樹

感覚の復権は、僕の中ではここ数年の大テーマだ。過剰な数値化、それ以外の無謀な切り捨て。冷徹な合理性に見えて、実は未熟な科学に止まっているような気がしてならない。その違和感を伝えたくて、さまざまな表現を探っているのだが、今回はこの言葉に辿り着いた。

by 江副 直樹

文脈の消失。

2018.8.17

さまざまなプロジェクトが、時間を掛けて成就をめざす。発芽のようなアイデアの湧き出しがあって、発想は構想となって具現化が始まり、流れは太く強くなって加速する。しかし、一方では、その途上で計画の迷走や暴走が起こることがままある。なぜだろうか?

by 江副 直樹

クワシマ。

2018.8.12

クワシマからメッセが来た。唐突なのはいつも通り。クワシマの本名はコバヤシ。結婚のいきさつでなぜかそうなった。メッセはこうだ。イベントをするのでトークに出てくれ。そんな話だったので、ああいいよと取り敢えずのOKを出した。その名は城下町と市場。

by 江副 直樹

料理はまさにデザインそのもの。僕があちこちでばらまく繰り言のひとつである。まったく同じ食材が、料理人の見立てと技術によって、実に多様なメニューに変化する。デザインの本質をこれほど言い表せる切り口はない。ここが豊かだと、僕らの人生も豊かになる。

by 江副 直樹

昔、モータースポーツをちょっとだけ囓ったときに、クルマのメカニズムについても、多少理解を深めることになった。エンジン、シャシー、サスペンション。原則的なことばかりだが、そうかそうやってクルマって走るのかと、腑に落ちることがいくつもあった。

by 江副 直樹

提案の日々である。いや、これは我が身だけに限るまい。仕事と呼ばれる大半が、クライアント発の課題の解決にあるはずだ。勢い、ヒアリングは課題の確認に当てられるが、このときにほぼ勝負が決まる。クライアントの言葉を如何に聞くかがその分かれ道。

by 江副 直樹

非生産性。

2018.6.29

僕らの営みの良否の判断に、それが生産的か否かという基準がある。生産的でないと言われれば、それは効率が悪いだの、価値が見出せないだの、なんだか後ろめたさを煽られるような、そんなイヤな物差しなのだ。生産性が低いと、あるいは無いと、本当にダメなのか?

by 江副 直樹

言葉の仕事。

2018.6.23

つくづく自分は言葉の人間なのだと思うことがある。子どもの頃から、作文が得意だったり、読書を好んだり、音楽は曲より歌詞が耳に残ったり、長じて紆余曲折の果てにコピーライターになったりと、まあ確かにそちら寄りの脳みそと感覚でできているんだろう。

by 江副 直樹

いまから30年近く前。コピーライター専業だった時代に、JR九州の仕事をしていたとき、ある制作物を作っていた。ラフ段階で僕が出したそのネーミングが、「メタモルフォーゼ」。ほぼ同じくして、JR東海から同じ名前のツアーが発表され、とても驚いたことがある。

by 江副 直樹

汎用で抽象。

2018.5.26

ブリコルールという言葉を知ったのは、もう随分前。仏の大哲学者、レヴィ・ストロースの言説。曰く、ジャングルを歩いている原住民が、見かけた棒っきれを拾う。その時は、それを何に使うか決めているわけではないが、「なんとなく気になって」持ち帰る。云々。

by 江副 直樹

OrigeとKibiru

2018.5.20

福岡県の八女郡広川町のプロジェクト、ひろかわ新編集が走り出して3年目。大都会でもなければ、すごい田舎でもない。中途半端なと思いがちだが、小さな宝がたくさんあるとも読めた。繋ぎ方と紡ぎ方が鍵を握るというわけ。だから、新しい編集が必要だった。

by 江副 直樹
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

by EZOE naoki

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