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村に住んでる頃だった。某有名デザイナーに、「江副くんは土の人だね」と言われたことがある。その土地に根を下ろす土着のクリエイターというニュアンスだった。それはそれで褒め言葉だったが、僕の中では違和感があった。そんな枠組みの意識は一切なかったから。

当時は、九州内の仕事がほとんどだったので、確かにそう見えたのだろうと思うが、人との繋がりはすでに全国に広がり始めていたし、ブンボという会社を立ち上げたのも、分野を問わないさまざまな分子と仕事する分母というイメージだった。振り返れば、南は沖縄から北は北海道まで仕事は広がった。拠点は自然豊かなローカルだが、僕は風の人なんだと思う。
また、土の人という言葉には、その土地を動かない農的なライフスタイルが連想されるが、僕はずっと獲物を獲りに行く狩の人だ。早40年になるフリーランス生活では、売上げ予測など立つはずがなく、周囲との感覚のズレを度々痛感する。来月、マンモスが何頭獲れるなんてわかるはずがない。女性を口説くのもいつも自分からだし。ま、それは別の話だけれど。

こんなとこに居たら、そりゃ土の人って思うよね。

そもそも釣り人だもの。ずっと獲物を追いかけている。

by 江副 直樹 2026-2-12 11:11 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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