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質と量の話。

2025.7.23

忘れた頃に、またぞろ浮かび上がって来るこのテーマ。主に仕事領域で対峙することが圧倒的。遊びなら、こんなこと考えること自体が野暮だから。でも仕事なら、限られた時間と予算のなかで、最善パフォーマンスを考えるときは、厭でも考えざるを得ない。

もっとも、最大コスパを狙えということとは、ニュアンスがちょっと違う。僕らは、生きるために働き、豊かさを生み出し、それを享受しようとする。なのに現実は、雑多な作業に追われ、限られた貴重な時間は無残なほどに削られる。無駄な作業は省いていいという確信が弱すぎる。勢い日々は、D・グレーバーの言うブルシットジョブだらけになる道理。
これはもう、作業効率の話ではなくて、人生観や哲学の問題だ。こんな時に思い出す落語の枕がある。ある植木職人が、お大尽の皿コレクションの眼福に預かり、それを女房に伝える。「おまえ、今日十両もする皿を見せて貰った」すると女房はしばし間を置き、「、、、、、。そんなに大きいの?」と返すオチ。微笑ましくも、質量を考えさせられる秀逸な小話だ。

頻繁に使う小鹿田焼の骨董。最高に美しいと思う。

佐賀の橋本祭由くんの焼き締め。パスタで良く使う。

備前の茂谷郁夫氏の一枚。30年以上使っている。

星野村の山本源太氏の鉢。ひと技が愛着になる。

by 江副 直樹 2025-7-23 11:11 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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