蔵書が溜まる。

好奇心が抑えられない。関心のあるテーマが夥しい。勢い深掘りしようとするわけだが、いまや情報源は誠に多様になった。オーソドックスな書籍を始め、電子図書、YOU TUBEなど、渇望を癒す文字や画像が簡単に手に入るありがたき時代。しかし、追い付かない。

なんにでも興味を抱く。歳を重ねるほど、それは強くなっている気がする。仕事も同じ。27期目を迎えた小社は社名をブンボというが、お察しの通りモチーフは分数の分母。さまざまな分子と繋がり、時に通分をしたりして、分野領域を越境する興奮がいまも新鮮だ。同様に、あれもこれも知りたいから、本はどんどん増える。読み終える間もなく新著が現れる。
最近は、ここに電子図書が加わって、状況はさらに加速する。昔、図書館に通っていた頃、書棚に並ぶ膨大な本を見て、死ぬまでに読める本なんて所詮わずかなんだと気づき、絶望感に襲われたことがある。いまも、積んでるだけの本や途中で投げ出した本が、死屍累々。最近増え続ける電子図書はたちまち100冊近くになった。嗚呼、蔵書だけが溜まっていく。

アタマの中を覗かれるような恥ずかしさ。

増えすぎた蔵書は図書館に引き取っていただく。