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最高気温が喧伝される日田も、快晴の朝は涼しい。空は碧く、雲は白い。

そんな心地よい朝も、命脈は7時まで。気温はその後、急激な上昇カーブを描く。3年目にして、ようやく盆地気候に慣れてきた。しかし、10年以上、エアコンなしの暮らしだったので、一時とは言え、窓を閉め切ってエアコンを回すのは、いまもどこか気が引ける。

夏の間愛用する短パンからのぞく脚がまだ白いので、もう少し焼いておこうと思い立ち、昼下がり、1階デッキに転がって本を読んだ。脚だけ陽に当てて、土壁に寄りかかってナショナルジオグラフィックをめくる。回りは強烈な陽射しで、すべてが白っぽく光っている。持ってきた珈琲をすすり、アイスにすれば良かったと一瞬悔やむ。なんだか間抜けな午後。
日田の真夏は、窓は閉めきるもの。風は熱風となって、あれもこれもを暖める。最低限のエアコンとサーキュレーターで、せめてもの省エネ冷房を実践する部屋で、ひたすらモニターを見つめ、キーボードを叩いているのは、誠に消耗する。こんなときは、暑くても外気に当たる。さらに興が乗れば草刈りでもやってみる。汗まみれの身体に夕方の風が心地よい。

生協の媒体研究創造という難度の高い会議と日田津江地区の新プロジェクトの会議。

ウマアブが飛び始めたら、夏は峠に差し掛かっている。噛まれると痛い。

露出オーバーな午後。老眼鏡無しで本が読める。珈琲はやはりアイスだな。

日が陰り始めたら、草刈りタイム。それでも、たちまち滝のような汗。

実生のどんぐりから育ったクヌギ。もう、僕の背くらいになってきた。

by 江副 直樹 2016-7-15 22:10 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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