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田舎紳士。

2025.4.29

都会に住んだことがない。地方に生まれて地方で育った。もっとも、自然豊かな本当の田舎と言うより、田舎町のような場所が長かった。それが、20代初期に渓流釣りを覚えたことが引き金となり、より田舎に住みたいと思うようになった。決め手はインターネットの出現。

これはもう決定的で、憧れだった田舎暮らしに手が届く実感が日に日に強まっていった記憶がある。都会を捨てる隠遁ではなく、自然が身近なロケーションで、かつ都市へもアクセスが可能なポジション。つまりはいいとこ取りができる暮らしの実現。都会か田舎かの二者択一ではなく、どちらにも染まらず、どちらにもコミットする環境が現実になったのである。
僕のイメージは、カントリージェントルマン。英国の貴族が、田舎に城と農場を持ち、そこで農の暮らしを実践しながら、一旦事あれば都市の前線に取って返す覚悟も忘れない。もちろん僕は貴族でもなく、ただの下卑た釣り人だが、都市にも田舎にも染まらず、花鳥風月を愛でながら、全国で多様な仕事をしている。果たして、僕は田舎紳士になれたのだろうか。

リノベを施した築80年の農家。椅子はP・スタルク。

いまもこの暮らしは輝いている。ここを出て10年が過ぎた。

光ケーブルとWi-Fiの組み合わせは全国津々浦々に。

もっともっと田舎暮らしは増えると思っていたが。

by 江副 直樹 2025-4-29 10:10 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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