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ジョグはだいたい夕方だ。一通り仕事が収まり、走ってから帰宅後、ほぼシャワーからお酒へと流れる。ところが、思惑通りに行かないときもやはりあって、スタートが遅れてしまうと、神社横の大原山を走るのは暗すぎる。こんな時は、諦めるかグラウンドに行く。

家から数十メートルで中学校のグラウンド。部活が終わった後は時々ジョガーが走っている。陽も落ちると暗くはなるが、道路と比べれば運動場は格段に安全に走れる。いつものコースと違い勾配もないので、それも気楽な理由のひとつ。それだけでも御の字だが、月が明るい夜は、想像以上に周囲が見渡せて、かといって明る過ぎることもなく、ちょうどいい。
月光を浴びながら走るなんて思いもしなかったが、いざやってみるとこれがとても集中できて心地いいのだ。五感に届く情報がめっきり少なくなって、少し幻想的な空気も漂うからだろうか、瞑想しながら走っているようなそんな気分になる。疲労感もあまり感じず、ただ規則正しく手足を動かせばいい。勾配とカーブの山道も好きだが、たまにはいいなと思った。

もうすぐ闇が訪れる。今夜の月はどうだろう。

by 江副 直樹 2020-12-1 16:04 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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