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それまでの手法が通じなくなる。新しい領域に踏み出さなければ先がない。つまり、それまでのやり方を改めなければ、現状打破は難しい局面。時が経てば変化が起こる。変化には自らをアップデート、更新で対応することになるが、ここにマニュアルの限界が現れる。

同じことをひたすら繰り返すだけなら、マニュアルは有効だろう。その精度を上げれば、結果はほぼ約束される。しかし、新たな課題とは、取り巻く状況変化にあぶり出されるわけで、手続きをするように仕事をしても、解決はとてもとても覚束ない。過去の経験や既存の知識を一旦横に置いて、まっさらな感覚で見直す必要がある。それをアドリブ力と言う。
アドリブを単なる思いつきと捉えていると、大事な本質を見失う危険がある。与件は常に新しくなるし、予想外の展開は世の倣い。すべてが目算通り、計画通りに進むなら、そりゃ何の苦労もあるまい。想像を超えるからこそドラマも起こるのである。アンテナを張り、感じながら前に行くしかない。何もかも手続きに堕す恐ろしさ。探検に地図があるはずがない。

手続き通りにやって釣れるなら深みはない。

by 江副 直樹 2023-7-13 11:11 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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