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掛け声と現実は、想像以上にギャップがあるものらしい。例えば、学歴社会は過去のものという言説がある。本当にそうか?男女は同権、男尊女卑は今は昔。どうもそうではないらしい。都市と地方の格差は解消した。ある部分はそうかも知れない。だが、実際は?

舶来崇拝なんて、とんと聞かなくなったが、厳然と存在している。エキゾチズムではない。無邪気な異国への憧れとは違う。そこには醜悪な劣等感が潜む。地方分権推進が叫ばれれば、ついに地方の時代が来ると喧伝される。ネットが普及したら、もうローカルのハンデはなくなる。田舎の豊かな自然を満喫しながら、クリエイティブな仕事ができる。等々。
論理は明快だし、素直にそう信じたいが、そうではない状況に出くわすことがある。しかもそれは意外と数多い。え、まだそんなことを?噓だろと思いながら、いやいや世間の変化ってそんなものかと思い直す。軽い失望感。ことほどさように、一般の人情とは変化を嫌い、古い価値に固執するものなのだろう。この事実は見極めておくこと。以上、備忘録。

ヤマメ釣りの帰り道。夜への入り口が田圃に映っていた。

東京恵比寿の夜景。もちろん都市には都市の良さがある。

by 江副 直樹 2020-7-20 10:10 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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