客観の喪失。
2026.1.22分野あるいは業界とは、井戸のようだと思うことがある。深く掘らなければ専門性は追求できない。ところが、深く掘れば掘るほど見上げる空は、小さくなってしまう。視野が狭まれば、自ずと客観性は希薄になっていく。しかし、専門家がいなければ世界は成り立たない。
僕は常に外部のプロとして、さまざまなプロジェクトに参加しているが、その存在価値の主たるものは、客観性の持ち込みだと考えている。その視点がなければ、診断も治療も的を外す。正確な処方箋が書けたら、あとは心を遊ばせて広義の編集をするだけ。ダメになるプロジェクトは、ご用聞きであったり、視点を合わせ過ぎたりしていることが非常に多い。
やるべきことに気付けず、課題解決ができずにいるクライアントから、要望を承る姿勢は、問診とはほど遠い。ヒアリングとは課題のあぶり出しで、その上で解決策が見えてくる。ニーズなどと言うが、それが間違っているケースは山ほどある。傲慢に聞こえるやも知れないが、岡目八目。客観的目線で見れば、それが実に鮮明に見えてくる。ここを忘れないこと。
by 江副 直樹 2026-1-22 10:10



