名誉の強欲。
2026.3.20社会は成熟すると、人々はより強欲になると思っている。例えば、汚いものを排除したがる。同様に、毒を嫌うようになる。そして、美しい名誉を欲しがるようになる。例えば、資本主義にまみれた一般企業じゃなく、利益を追い求めないNPOが好まれたりするあの感じ。
学生たちにやりたい仕事を聞くと、まちづくりと答えることが増えた。製造や販売のような仕事から距離を置き、できれば文化的で、社会貢献に繋がるようなことをやりたがる。僕の回りには、そんな現場で日々闘っている実践者たちがたくさんいるので、そうした希望がどうしても軽く聞こえてしまう。それは純粋で尊い志だと思う反面、違和感が拭えない。
自然環境を改善したいとか、アートに関わる仕事をしたいとかも、同様によく耳に入る。本来それは、喜ぶべき若者の衝動だと思いながらも、美しく安易な憧れに留まっているんじゃないかと老婆心が働くのだ。いやいや、こんな視点はいたずらな老害なのかもしれない。先を歩く大人として、厳しく導いてあげればいいではないか。来月から、また学校が始まる。
by 江副 直樹 2026-3-20 10:10



