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降ったり止んだり。断続的に続く雨。前線はどっかと腰を下ろしているらしい。

雪交じりの早春に始まったヤマメ釣りは、新緑眩しい5月が迫ると一段落。次は初夏から耽溺する鮎の友釣りが、わが人生のモチベーションになる。山の端から未熟な入道雲が覗いたと思ったら、言語道断の梅雨入り。毎年のこととは言え、ついつい気が滅入る。

農家には恵みの雨であること、渇水は飲料水の枯渇であることも、子供じゃなし、それはわかっている。わかっちゃいるが、この悲観は改まらない。青空の下、流れに泳ぐ追い星も鮮やかな若鮎が、僕が泳がせる囮に電光石火のアタックをしたくてウズウズしているとき、降り続く雨は水かさを増し、濁りを加え、奔流となって釣り人を遠ざけるのだ。
この時季は、梅雨の晴れ間に、まるで天の隙を狙うように、川へ走る。20センチ前後を10匹も釣れば大満足なのだが、さあこの調子で次回もと期待と想像を逞しくしたところで、天気は崩れはかなくも夢は断たれる。しかし、こればかりはいかんともしがたい。厚い雲を眺め、増水の川を見つめて過ごす。雲が晴れれば、待ち侘びた夏がやって来る。

今週末は久しぶりにゆっくりできそうな予感。家族との時間。遅れたブログ更新など。

雲が集まって。

空が広い筑後川河畔。グレーの雲が重なっている。眼下の流れはカフェオレ色。

どこを向いても。

東の空には微かに朝陽が覗く。まあ、直に雲に覆われて見えなくなるに違いない。

散歩はできても。

自転車で散歩はできても、増水した川は冷たく流れる。釣り人を嗤うがごとく。

いつ平水に?

通常の増水は、平水に戻るのに2日かかる。空が晴れても川に立てないのも辛い。

 

 

 

by 江副 直樹 2013-7-6 14:02 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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