ここから本文です

日常的に料理をするようになって数年経った。最初はよくある炒め物。肉と野菜を塩胡椒で味付けするワンパターン。育ち盛りの次男とふたり暮らしの期間があって、僕が料理や弁当を作っていたが、その頃からレパートリーを増やしたいと思っていた。和食、特に煮物。

昆布や鰹節で出汁を取るあの感じに憧れもあったが、日々の料理は時短が原則だから、そのうちと思っていた。それでも、さまざまな調味料を使って、さまざまな和食に挑戦した。例えば、大根と多様な具材との煮物、茄子の煮浸し、小松菜と油揚の煮浸し、三つ葉の卵とじ、白菜と鶏肉の雑煮、等々。いまだ貧相なレシピはともかく、これらに共通項がある。
すべてスープが旨いのだ。和風だしの素や鶏ガラスープの素を使うことが多いのだが、味見を何度も繰り返す。味の確認じゃなく、ただ美味しくて。これって、出張先で呑んでホテルに帰還するとき、カップ麺が無性に欲しくなる衝動にも相通ずるんじゃないかと思うが、どうか。あれは、麺が食いたいんじゃなくて、ただ出汁が飲みたいんだよね。出汁って旨い。

酒、みりん、醬油、そこに出汁か鶏ガラスープの素。

小松菜と油揚げの煮浸しは、一番好きな出汁が出る。

この段階ですでに美味しい。世界に広まるDASHI文化。

出張先の呑みの帰り。無性に欲しくなる出汁の味。

 

by 江副 直樹 2025-8-23 10:10 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

by EZOE naoki

Archives

◎2006年3月 → 2010年8月