作法を選ぶ。
2025.8.10永いこと釣りをしている。ヤマメのフライフィッシングとアユの友釣り。どちらもかなりマニアックな釣法だ。それぞれ専用の道具立てと出で立ちがあり、エサを投げ込んで、ボンヤリ待っている釣りとはまるで違う。ビギナーにとっては、ハードルは明らかに高い。
それなのに、手を出し、深い沼にハマってしまった。魚が欲しいだけなら、網やらなんやら、他の方法もある。しかし、そうではないんだな。一匹のヤマメやアユを捕まえる、そのプロセスの善し悪し。その手続きが面白いか否か。そこを追求したら、自ずとこの釣法に辿り着いた。道具の値段が高いとか安いとかは二の次。幸福を経済で計るなど野暮の極み。
一杯のお茶を喫するのに、器を筆頭に茶道具が生まれ、新たな建築様式の茶室まで生まれる。成熟した仕組みは様式美を生み、所作や設えが茶道に昇華したことにも、相通ずると思っている。FFや友釣りに耽溺する酔狂は、数寄や歌舞伎と同等。同じ一匹、同じ一回の人生。所詮解釈次第。どうせなら愉快で、美しい方がいい。諸兄諸嬢はいかがお考えか?
by 江副 直樹 2025-8-10 19:07




