ロジカル。

タイトルを「思考の整理」にするか迷った。まあ伝えたいことはほぼ同じ。プロデュースに関するレクチャーなんぞをしていると、たまに「なぜ、それを良いと思ったのか？」とか、「自身のアイデアに迷いはなかったのか？」といった問いを投げられることがある。

迷いは確信の乏しさだと思っている。それはまた思考の浅さが原因とも感じていて、ロジカルであることは必須だとの考えは揺るぎがない。我田引水とか牽強付会といった言葉もあるが、強引に自説を押し込んでいるわけではない。論理的に考えたら、ほらこうなるじゃない？という気分。そのために大事なのは、普段の思考の蓄積。根拠はここで強固になる。
つまり根拠とは、日常の底に敷かれている価値観、世界観から導き出されるものであって、目の前の案件や新たなプロジェクトのためだけに用意されるわけではない。子供の頃よく、母親に「屁理屈を言うな」と叱られた。しかし、この世で理屈で説明できないものなんてあるのか？とも訝っていた。かーちゃん、やっぱりあれは屁理屈なんかじゃなかったんだ。

感覚の大切さとロジカルであることは矛盾しない。