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ブランディングという考え方が広まって、もうしばらく経つ。全国各地の自治体にも、ブランド推進課といった地域のブランディングを掲げたセクションが生まれた。僕自身も言葉としてのブランディングは、比較的使う。もちろん、流行に乗りたいわけでは決してない。

そもそもブランドやそれを具現化するブランディングは、洋の東西を問わず昔から存在した。なにも、近代になって誕生した進歩的ノウハウではない。僕はブランドを「信用」、ブランディングを「信用構築」と言い換える。商売やビジネスのあるところ、この発想は自ずと現れる。信用があればあるほど商売ビジネスはやりやすくなる。ごく自然な論理だ。
その信用を、商品、広報、対応などで構築していくのがブランディングで、勢い長期的日常的になる。ところが、現実に行われているのは、セールスプロモーション、つまり販売促進がとても多い。セールをやったり、短期的お祭り的に売上げを追いかける。果たしてそれが信用を築いているだろうか?世にはびこる表層のブランディングに少し皮肉を言ってみた。

僕らは目先の利益に惑わされることが本当に多い。

 

by 江副 直樹 2023-11-27 12:12 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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