ビーサン考。

ビーサンが好きである。ビーチサンダルを略してビーサン。毎年4月には履き始め、11月頃まで愛用しているので、およそ年の半分以上は世話になっている計算だ。他の衣類などと比べても、こんなに日常的に身に付けているプロダクトは見当たらないと思う。

勤め人ではない上に、定型を嫌う気持ちが常にあって、いわゆるスーツ、ジャケットの類もオリジナルをデザインしたりしつつも、40歳を超える頃には着なくなっていた。そんなスタイル変遷とも相まって、快適なビーサンはじわじわ主役に近い位置になってきたのだが、自分なりのドレスコードでも、ビーサンは確かに一線を越えている印象がある。なぜか？
仕事の打合せ等では、ビーサンは履かないし、夏場は短パン姿も多くなるが、その際の足下はキャンバスのハイカットと決めている。短パンとビーサンは、カジュアル過ぎで礼を失する。という自己基準があるが、行きつけの美容室で、「音が遊び人みたいですね」と指摘され、唐突に腑に落ちた。そうか、音だったか。こうなりゃ、白足袋でも履くかね。

釣りにも大活躍。脱着の用意さと事後の解放感。

夏季の定番散歩スタイル。パタゴニアの短パンと。

ずっと愛用しているTeVa。幅広鼻緒とウレタン厚底が好み。

今年、ついに学校にこれで行った。いいやん。