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自然を大切にしましょう。子どもの頃から、誰もが何度と言わず聞かされたフレーズ。当然、表立って反対する人はいない。しかし、なぜ?と改めて問われれば、明確に答えられる人は果たしてどれくらいるのだろうか?自明の理のようでいて、実はピンと来ない。

かく言う僕も、仮説を持つ程度にとどまっているけれど、そろそろこれは結論的な何かを用意すべき時機に来ているんじゃないか。僕はこう思っている。自然は言うまでもなくすべてを覆う生態系で、人間はその中で生きている。自然がまずい状態になれば、僕らはなんらかの悪影響を受け、果ては滅亡の危機に繋がって行く。問題は因果関係が遠いことだろう。
生態系を乱すさまざまな行為が、直接的なしっぺ返しとなるならまだわかりやすいが、それは巡り巡ってやって来る。そしてそれが証明されないと実感は伴わず、ただボンヤリ感じてはいるだけでは、どうしても情緒にとどまり易い。いま、科学の更なる進展と僕らの直観力の向上が求められている。晩秋のある日。大分の美しい森の中でそんなことを考えた。

毎年、春と秋に訪れる男池の森。神々しいほどの美しさ。

落葉する広葉樹は、四季の表情が驚くほど豊かだ。

なぜ美しく感じるか。そこに本質的な解があると思う。

釣り人だもの、森と水の繋がりはよく知っている。

 

by 江副 直樹 2020-11-19 5:05 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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