街は田植えの頃。
2013.7.3東京は涼しかったが、昨夜戻った福岡は梅雨にたがわぬ湿度と気温。暑い。
大分日田市の仮住まい。周辺は住宅が多いのだが、市内と言ってもそこは地方都市。田んぼや畑がそこら中にある。数は少ないがホタルが飛んでいたり、細流にも魚がたくさん泳いでいたり、所詮田舎の域を出ていない。当然季節になれば、田植えの準備が始まる。
春、空き地のように見えた区画に、ある日トラクターが現れ、たちまち土を掘り返し、しばらくすると水が張られ、続いて若苗が運び込まれる。風景はいつの間にか農村のそれになり、ある週末、満を持して田植えが始まる。田によっては、明らかに親族総出で田に入るところもある。色白の助っ人が多いのは、分母庵のある村の棚田とは違うところだ。
稲の成長は想像以上に早い。頼りないほど小さく細かった苗が、日毎に逞しくなり、梅雨が明ける頃には、張られた水が見えないほど大きく繁る。冬の間、空き地然としていた場所の風景は一変、密生する緑の稲が風にそよぐ見事な水田に変わる。そうこうしていると、夏は余熱を残しながら過ぎて行き、黄金色の田は稲刈りを待つばかりになるのである。
今日は学校の後、また新たなご相談。ありがたいことだが、キャパはもう余裕がない。
by 江副 直樹 2013-7-3 22:10