情緒で語る。
2016.5.12花が多かった草いちご。やはり、豊作のようで、赤い実が目立ち始めた。
先週、ここのえ低山部の今年2回目の山行きがあった。今回は、雑誌の取材を兼ねていたのだが、近頃やたらと興味を持たれるここのえ低山部。言葉自体は、言うまでもないが、僕らの発明でも何でもなく、昔からさまざまな方々が、低山徘徊を楽しんでおられる。
年齢も立場も異なる8人が、時折集まっては山をめざす。キャッチフレーズは「標高と志の低い」低山部。勾配のきついコースでは必ず苦情が出る。その一方で、ランチやコーヒータイムをとても重視する。美しい自然の中で、いかに楽しい時間を過ごすか。くれぐれも苦行であってはならず、心地よいことがなによりも大切で、そのこだわりは人後に落ちない。
部員のひとり、パン屋を営む臼田氏とは、以前から釣り仲間でもある。釣りでも、僕らの志は決して高くない。釣り人には、釣りをサイズで語る人もいれば、数で語る人もいる。僕らは、川が綺麗か、魚が綺麗か、風景が綺麗か、などと乙女なことを言う。さしずめ、情緒で語る人たち。これが、低山部の空気と実によく似ているのである。いやはや、軟弱だなあ。
by 江副 直樹 2016-5-12 22:10