
デッキと工作室。
2015.1.29雪や氷がまだ当たり前のこの時季に、早くも碧く可憐なオオイヌノフグリが咲いている。
新居ができてほぼ1年のいま、仕上げの工事を行っている。車庫と1階デッキ。小住宅にとって、収納を含む使える空間の確保は、とても貴重だ。1階デッキは、リビングの延長のように。シンプルな車庫には、その奥に追加収納を兼ねた、作業小屋が生まれる。
実は納屋が欲しかった。10年を越える農家暮らしは、僕に納屋の魅力を植え付けることになった。工具や草刈り機を収める専用の空間。書斎ではできない荒っぽい作業ができる部屋。泥の付いた長靴でそのまま出入りできる土間のような場所。敷地の広さと形状の関係で、母屋に続く納屋は、断念せざるを得なかった。それが車庫のプランで復活した。興奮。
一方、デッキは、季節のいいときに、オープンエアを楽しむため。村でやっていたように外での食事は、得も言われぬ解放感がある。これをやらない手はない。リビングへの雨や日射しを避けるオーニングをつけて、椅子テーブルが揃えば、ちょっとしたカフェ気分も味わえる。村の暮らしが設計モチーフになっているこの家。また少しあの快適を取り戻した。
学校から戻り、ヒタモノつくりの講師を務めてくれた、旧知のデザイナーと再会。
by 江副 直樹 2015-1-29 22:10