SNSは鍋釜。
2021.7.25表現がいかにも古い。すっかり日常と言いたかったのだが。いや、SNSのことである。デジタルやネットといった新たなテクノロジーが、僕らの生活に入り込んでしばらく経つ。この新参インフラに、直接間接関わりなく生きている人は、いま果たして何人いるだろう?
と考えてしまうくらい、SNSは僕らの毎日にとてつもない影響を与えている。鍋釜とは、生活の根幹をやさしく表現したものだが、果たしてSNSもいまやそれに匹敵凌駕するような存在になっているだろうか。つまり、これまでの暮らしで大切だった何かに置き換わっているだろうか?確かに、鍋釜は別の何かに換わったが、中身はあまり換わっていなかったり。
僕は、FacebookとInstagramをやっているが、話し言葉や書き文字が入力になり、それが載っかるメディアは、もはや電話や便箋ではない。しかし、そこに綴られている情報や想いは、何ひとつ変わっていない。変わったのはメディアだけで、これは止まらない技術進化の中で今後も変わり続けるに違いない。肝心なのは、鍋のおかずと釜のご飯というお話。
by 江副 直樹 2021-7-25 10:10