OSが違う?
2019.12.12わかっている。これを言ったら、もう敗北。とりつく島がない。意思疎通放棄。と言いたくなるくらい、コミュニケーションに難儀する相手がいる。それを言っちゃーおしめーよ、と諭してくれるのは寅さんだ。プロデュースは説得業と言っている身としてはこれはまずい。
しかし、ついそう考える一瞬が確かにある。某金融機関の方々を相手に自分の仕事をお話ししたことがある。某行政の皆さんへ同様にお伝えしたことがある。目が泳ぐ。質問がまったく出ない。困惑と絶望の表情。ExcelとWindowsに慣れきった皆さんには酷だったか。脳の組成が違うのだろうか?シナプスの展開が異なるのだろうか?いやいやそんなはずはない。
皆さんだって、日々感覚で生きてらっしゃる。時代を切り拓く天才の偉業も直観から始まるし、大衆の暮らしだって、最初にあるのは常に感覚。なのに、それが仕事になると、途端に数字や手続きが優先されて退屈になる。某銀行では、クリエイティブを理解する人材の比率は0.1%と聞いて、愕然とした経験がある。OSという言葉は、文化とも置き換えられる。
by 江副 直樹 2019-12-12 12:12