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三隈川にまた筏が浮かんだ。黒岩橋のたもと、3隻が進水した。主宰はヤブクグリ。筑後川リバーフェスタの賑やかしに誘われて。折も折、ここ数年、今後の活動を検討する中、折しも原点回帰を考えていたヤブクグリの思惑とうまく重なった。6年ぶりの筏だった。

林業の町日田は、古来数多くの林家と製材所がひしめく、杉の土地だ。かつて日田杉は、全国に名を馳せた。同時に、山から流れる幾筋もの渓流と、それを集めた大河筑後川が貫流する場所。切り出された日田杉は、筏を組んで最下流まで運ばれ、以後は海運に託されて各地へ届けられた。6年前のヤブクグリ発足の際、その再現として筏案が浮上した。
メンバーに、材木市場、製材所、林家、各種デザイナー、画家など、多彩な人材を揃えるヤブクグリは、建築家が浮力計算をして、その設計に従って当日組み上げたものだ。だが、今回はよりシンプルな構造で製作の合理化を図った。2日間で何度か漕ぎ出した。川に浮かぶという直接的でわかりやすい快感の中で、次のヤブクグリのことをボンヤリ考えていた。

進水後の試し漕ぎ。上々だ。この粗野な感じはクセになる。撮影:川嶋克

組み方が問題だ。営繕係の町谷氏(左)を中心に知恵出し会議。撮影:川嶋克

進水後、会長兼宿係の黒木氏がお清めの塩。僕らも後に続いた。撮影:川嶋克

名刺係のアートディレクター富田氏も奥方とともに。水に浮かぶ夏休み。

調子に乗って漕ぎまくり、救助船に牽引されるの図。飛ばせ〜。撮影:川嶋克

停泊中の筏の上で、BBQが始まった。宴会はヤブクグリのキモ。撮影:川嶋克

BBQ船をつないだまま出港した第2船団。飲み続ける会長。撮影:川嶋克

子供たちは川に飛び込み大はしゃぎ。川ガキ復活もヤブクグリでやりたい。

by 江副 直樹 2018-8-28 23:11 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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