高原に逃げる。
2011.11.27師走並みの寒さに脅かされたが、わずかに寒は緩んだ。遠からず冬はやってくる。
昨夜から、大分の高原にある温泉宿に来ている。休暇を取るほどの余裕はないが、時折家族ごと村を離れて投宿することがある。上げ膳据え膳をいいことに、女房様への罪滅ぼしとか、ハードスケジュールの息抜きにとか、理由を探しては度々逃げ出している。
その実、僕自身が周期的に高原の風景に身を置きたくて、日程に隙間を見つけて駆け込むのである。広大な草原、落葉樹に覆われた山々、点在するクヌギ林。そこに昇り沈む太陽、草木を揺らす風、ヤマメの棲む流れ。硫黄の香る温泉。どれもが、飽きることなく輝きを放っていて、しばらく間が空くと、無性にまたぞろそこへ行きたくなる。
これが釣りのシーズンなら、強引にクルマを飛ばせばいいのだが、オフシーズンになっても高原への憧憬止みがたく、あれこれ理屈をつけては機会を捻出する。近頃は、釣り以外にも寄る場所は増えて、蕎麦屋でくだを巻いたり、ギャラリーでおしゃべりに興じたり。ホテルのネット環境は仕事にも支障なく、当分この傾向は止まりそうにない。
週明け、九州ちくご元気計画の講師ミーティングが控えている。これも楽しみ。
by 江副 直樹 2011-11-27 0:12