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曇りのち時々雨。日田周辺はそうでもないが、標高が上がると冬はまだ健在。

世の中には、一般の暦とは別に、人ぞれぞれの季節の巡り方があるように思う。例えば、年明けは1月1日と決まっているが、ヤマメを追う釣り人にとって、真の正月は解禁日たる3月1日。長い冬が明けて、気温も水温もまだ冬を引きずっている頃、この日がやって来る。

もっとも、僕は解禁日に押しかけることはない。川でたくさんの釣り人に会うのは好まないので、ゆっくり出掛けることにしている。これは、初夏の鮎も同じ。少し落ち着いた頃を見計らってやおら腰を上げるのだ。と言うとおっとりしていそうだが、モードは早々と切り変わっている。胸の奥が常にムズムズし始めて、天気がやたら気になるようになる。
九州のヤマメは、春がベストシーズン。僕が楽しんでいる水面上の羽虫を模したドライフライの釣りは特にそうで、3月と4月がピークだ。そして、春は1年に一度きり。僕の人生には、あと何回春が来るのだろうか。そんなふうに考えると、時間の観念も変わってくる。少年老い易く、学成り難し。逝く春を見逃すことなく、心ゆくまで生を謳歌したいものだ。

明日から淡路前泊。同じ日、こうげでは、講座の集大成のイベントが開かれる。

今年もいいスタートが切れた。トロ場でライズをしていた良型。一発でゲット。

羽化する虫との因果関係が、毛鈎を決めると言われるが、その仕組みたるや複雑怪奇。

相変わらずスカスカのフライボックス。仕事に追われて最低限の準備しかできない(泣)。

ライズには興奮する。ブラインドではもう集中力が続かない。いいんだ楽しいから。

 

 

 

 

 

by 江副 直樹 2015-3-6 22:10 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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