野暮は大罪。
2022.10.29野暮をカジュアルに言うと、ダサい、かな? ダサいのって、良くないよね、という話。ファッションとかそういうのはまだいいとして、罪深いのは仕事を含む大事な局面でのダサいこと。野暮なこと。楽しさや美しさを後回しにする、余白の乏しさとでも言うべきか。
まるで、出汁やスパイスのない料理のような味気なさ。栄養は足りていると言われても、美味しくなきゃダメなんじゃないか。豊かさとは経済上の数値ではなく、それを実践しようとする姿勢こそ本質。解釈であり、工夫だと思う。ユーモアもそのひとつ。この国にも、頓知があり、洒落があり、諧謔がある。なによりそれらを評価する「粋」という物差しがある。
一輪の花を飾ること。買った惣菜を皿に移すこと。機能にできるだけ美を加えること。暮らしのそこここに笑いを挟むこと。生産性と無関係の趣味を持つこと。芸術もデザインも要らないと言うなら、それは紛れもない大罪。僕らは、パンのみに生きるにあらず。先日貰ったマイナンバーカード、そのデザインの酷さがきっかけで、一気に書きなぐってしまった。
by 江副 直樹 2022-10-29 10:10