走るのココロ。
2015.12.19冷え込んでいる。連日の霜。早朝、家の周りは白いベールに覆われる。
走るのはずっと嫌いだった。バスケに熱中していた10代の部活時代も、ボールを触らない練習にはなかなか身が入らず、毎日の5kmランニングもやってはいたが、楽しくはなかった。この感覚は、山登りが苦行としか思えず、長い間遠ざけていたあの気分と酷似している。
それがどういう風の吹き回しか、いま毎日のように走っている。まあ、4ヵ月ほどなので、気まぐれが奇跡的に続いていると言えなくもないのだが、少なくとも楽しいのである。こんなことは過去、あり得なかった。通っていたジムでも、トレッドミルに乗ることはあっても、義務感のほうが勝っていた。加齢による意識変化もあるだろうが、それにしても。
きっかけは、スロージョギングの提唱者である、福岡大学の田中宏暁教授に、取材をしたこと。根底にあるニコニコペースのことは知ってはいた。しかし、直接お話を伺い、ご紹介いただいた書籍を読んだあたりから、何かが弾けた。ウェアを揃え、シューズを買い直し、驚くほどスムースに走り始めた。感じること、考えることは多い。経過報告はまたいずれ。
今週いっぱいで、出掛ける仕事は終わり。思考を深める年末年始となりますように。
by 江副 直樹 2015-12-19 22:10