言葉を紡ぐこと。
2011.2.24桜の季節並みの陽気。今日はジャケットなしで過ごした。平地の梅は満開のところも。
どなたもそうだと思うが、日々さまざまなことを考えている。具体的な眼前の課題だけではなく、より本質的な、しかし概して茫洋としていて、甚だ抽象的な事象が多い。そうした事柄をアタマの中で転がしては、解決の糸口を探っている。
もちろん、一朝一夕に解決策が降臨するわけではない。その前段として、なにより重要なのが言葉化だ。うまく掘り起こされた言葉は、階段の1枚のステップのように、課題解決に向けて歩を進めてくれる。少しずつ、ときに劇的に。そのためには、漠たる案件を常に携行しつつ、隙あらば適切な表現に紡ぐための臨戦態勢が必要になる。
胸の奥に漂うぼんやりとしたイメージ、なんとなくとしか言えない原初的感覚。そうしたものたちを掴み取る言葉が見つかるのは、まるで足りなかった何かのパーツが現れる様に似ている。それによって全体像がにわかに鮮明になることがままある。こうなると伝達が容易になり、膠着した問題にも、ついに光明が差し始めるのである。
本日はがっつり会議なる耐久レース。すべての議題を終えたのは8時間を越えていた。
by 江副 直樹 2011-2-24 22:10