見えてから。

何事も見えてから。結局ここなんだなと繰り返し気づかされる。ずっと前から言葉では伝えている。え、何度も言ったじゃないか、と思ってしまうが、聞かされた側としては何も像は結んでいなかったり。僕が思っているほど、周囲にビジュアルは付いてきていないのだ。

新たなプロジェクトが始まると、過去誰もやらなかったようなプランを、誰も思いつかなかったようなアイデアで実践してみたくなる。当然の心の動き。本能に近い。ほどなく到達イメージや進むべき道筋が思い浮かぶ。うわ、これはいける。凄いことになりそうだ。などと、勝手に盛り上がり始める。いい気なものだが、周りは必ずしもシンクロしない。
到達点もルートも伝わっていないのだから、勢い不安になる。つい気を揉む。時に焦る。共有できてなけりゃね、そりゃね。むべなるかな。自分が考えているほど、アイデアやイメージは届いてはいない。そこを差し引かなければ。他人様は、それが見えてからしか動けない。そんな真実を刻むための備忘録。でもついつい、遠くを眺めたくなるんだよなあ。

この景色を見ているのは自分だけかもしれない。

キレイだよねー、と興奮が先立つんだな、つい。

情報の暗がりでは、さらに視界が狭まっていく。

容易で正確な共有のスタイルを見つけておきたい。