蜘蛛の巣と朝露。
2012.9.30ヤマメ釣りが明日から禁漁に入るこの日。たくさんの釣り人が川で別れを惜しむ秋。
毎朝、家の周辺で写真を撮り、Facebookへのアップが日課になっている。荘厳な朝焼けもあれば、可憐な花のときもあったり、家屋の相貌のこともある。30分を超えることのない早朝の小旅行で、無限と言いたくなるほどのモチーフに出会う。蜘蛛の巣もそのひとつ。
青空をバックにした艶やかな女郎蜘蛛。遠くに朝陽を置いた逆光の巣。生け垣の枝葉に張った密な巣に乗った宝石のような水滴。ときに驚くような光景が生まれる。蜘蛛の巣は、ずっとそこに居座っているようなものもあるが、数十分の間に一気に構築される類もある。彼らは風に乗って糸を渡し、たちまち見事な造型を編んでいく。それはもう驚愕の次元。
それに加えて、毎朝降りてくる大量の朝露。植物に絡みつくその美しさも見れば見るほどため息が出るが、なんの拍子か蜘蛛の巣にレースのような付き方をすることがある。その細さからすれば想像以上の強靱さを持つ蜘蛛の糸が、水滴の重みでかすかに弛み、さらに風情を増す。儚い蜘蛛の巣と朝露の織りなすドラマは、今日も見ていて飽きることがない。
明日は福岡県の定住政策と某地元TV番組の会議。明後日から、いよいよ福岡ちくご週間。
by 江副 直樹 2012-9-30 23:11