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暑くなりそうだが、なかなかそのまま夏とはならず。九州北部もそろそろ入梅か。

解禁となった鮎釣りもまだ本格化せず、直に梅雨に降り込められるこの季節。中途半端なこの時期だけの大きな楽しみがある。蛍。熱を伴わない光を抱いて飛ぶ、摩訶不思議な生き物はその妖しい美しさにおいて、僕の中では特別の存在であり続けている。

連日の出張から帰村した前日夜。真っ暗な農道の観察ポイントでライトを消したら、すでに宴は盛りを迎えていて、無数の蛍が優雅に飛び交っていた。得も言われぬ安堵感の中、明日にでも家族で蛍狩りに来ようと思い始めた。毎年、頃合いを見計らって、皆で夜の道を散歩するのだ。翌日の夜。例年以上に多い光に歓声を上げながら、時間を過ごした。
ちょうど次男と同じ5歳くらいの頃、僕は当時住んでいた佐賀平野のクリークで蛍を観た。大人や年上の子どもに混じって、とてつもなく興奮したことを覚えている。持ち帰った数匹を、湿らせた笹と一緒に ガラス瓶に入れた。電気を落とした部屋の中で眺めたあの美しさは忘れられない。僕は我が子にあの気持ちを渡したい。もうすぐ夏がやって来る。

今日は久しぶりに八女旧大内邸へ。田中真木さんはやはりすごい人だ。感服。

なぜ光る?

本当の光はもっと黄緑に近い。動き回るので撮影には苦労する。

わが家族だけ。

サンダルを突っかけ、みんなで家から降りてくる。周囲には誰もいない。

意外と明るい。

明滅中に最も光った瞬間。カメラ感度は上げているが、思いの外、明るい。

大はしゃぎ。

記憶に残り始める時期なのだろうか。5歳の次男は、特に興奮が隠せない。

by 江副 直樹 2012-6-7 22:10 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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