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テレビの凋落が著しい。特に在京の民放。NHKは好番組も少なくないので、まったく同じではないが、タイトルの傾向と無関係とは言わない。さらにそれらを臆面もなくなぞるローカル局の惨状には今回は触れない。とまれ、問題は発信される情報の質についてである。

テレビがお茶の間に登場したのは、60年ほど前。力道山の勇姿を、僕はリアルタイムでテレビで観た。そんな自分史はともかく、ここ20年余りの情報の芸能化は、眼を覆うばかりだ。芸能人の結婚話がニュースになる。アスリートを芸能人のように扱う。芸能人が政治についてコメントする。強い違和感がある。しかし、本来それがテレビの本質なのかも知れない。
芸能界が、類い希な才能の集積地であることは承知している。しかし、そのことと今回のテーマはまったく無関係。WEBという想像を超えたライバルの出現は、時代の流れというしかないが、テレビもまた社会におけるデビューの衝撃は酷似していた。メディアを含むあらゆるテクノロジーは刃物だ。どう使うかは使う人次第。WEBが同じ轍を踏みませんように。

こんな結果にならなければいいなあとしんみり。

by 江副 直樹 2020-8-23 10:10 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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