芸者のお座敷。
2024.3.25なんのことやら。いや、戯れに我が身を振り返るときに、随分フツーとは異なる仕事をしているなあと嘆息することがある。プロデューサー稼業は、早くも30年に近づいて来た。しかも、片田舎で暮らしながらのこの生業。仕事はいったいどこからやって来るのか?
コピーライター専業の頃、健在だった両親にその仕事を理解して貰うのに、数年掛かった。その後、プロデュース業にシフトしたが、結局オヤジもオフクロも、こればかりは死ぬまで理解できなかった。まあ、サッカーや野球の監督、あるいは医者は要りませんか?と言ってるようなものだから、必要性を感じていない人に、その価値を伝えるのはもう至難の業。
これを芸者にお座敷が掛かる様子に喩えたりする。呼ばれなければ舞うことはできないもの。そんなわけなので、僕の案件は必然的に全国に散っていく。九州内ならまだいい方で、ここ10年ほどは、年の半分は大阪に通っているし、一時期は東京にも。おまけに昨年からは東北や北陸のプロジェクトまで動き出した。かくして変態芸者のお座敷はまた遠くなる。
by 江副 直樹 2024-3-25 10:10