花の上に朝露。
2015.2.22週末の日田は雨上がり。こぼれ始めた枝垂れ梅にたわわの雫。春の雨。
朝の散歩はもはや暮らしの一部。身体と精神のコンディションに深く深く関わっているように思う。心地よいから歩きたくなり、気持ちいいから続けている。その最たるものは、瑞々しい大気。夥しい朝露が草木に降りて来て、水を含んだ空気が肌を撫でる。
朝露、それは前夜から途切れなく大地にベールをかけた夜露のこと。朝露の多さは、山暮らしで認識を新たにした。まるで雨が降ったように、大小の水滴で覆われる朝。草花はもちろん、家屋も、クルマも、道路も、すべてがたっぷりの水をかけられたようになる。現在の日田大原はそれほどではないが、充分にしっとりとしている。さあ、写真を撮りに行こう。
マクロモードから見えるその世界は、想像以上に儚く麗しい。陽が上がれば、たちまち雲散霧消。何事もなかったように風景は変わる。それまでの朝の一刻、道すがらあっちこっちへ座り込み、シャッターを押す。肉眼では見えない微小の水滴も、iPhoto画面なら見事に見える。エスプレッソを啜りながら、先ほどの道行きをまた反芻して楽しむのである。
明日の低山部に始まり、九重、大阪、日田、上毛をぐるぐる。楽しいぐるぐる。
by 江副 直樹 2015-2-22 22:10