ここから本文です

ずっと釣りが本業とうそぶいてきた。ヤマメのフライフィッシングは今季が39年目。鮎の友釣りは、今季が13年目。一生幸せになりたければ釣りを覚えろと喝破した中国の古諺を引き合いに出すまでもなく、釣りを知らない人よりはきっと幸福なんだろうと思っている。

ただ、永年大赤字なので、バイトでプロデュースをしているともふざけてきた。もう漁師ですね、なんてくすぐられると、隙だらけの笑顔を振りまいていた。僕には鮎釣りの師匠がいるが、彼らの周辺は釣った鮎を活かしたまま、日田の料理屋や旅館に卸している。ガソリン代くらいは出るよ、なんてホントにプロなのだが、なんだか愉快だなあと見つめていた。
それが今年。縁あって福島は郡山のイタリア料理店のシェフと知り合う機会があり、いつの間にか僕が釣った鮎を店で出せないかという話になり、送りましょうかという軽い応対の挙げ句、ホントにメニューに加わることになってしまったのである。不定期の季節限定。九州の天然鮎の触れ込み。これってプロじゃん。卸値は守秘義務で教えられない。フッフッフ。

う、美味そう。イタ飯好き、パスタ好きには堪らない。

メニューに笑った。でも、玖珠川育ちの味は保証付き。

いつも釣れるとは限らない。暇を見つけては精進精進。

ここを泳いでいた鮎が福島まで送られる。不思議な感覚。

by 江副 直樹 2019-8-5 10:10 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

by EZOE naoki