翔工房の展示会。
2011.2.21月が明ければヤマメの解禁。その割には、生暖かく早春の実感がない。河原には猫柳。
九州ちくご元気計画でお手伝いしている小郡市の翔工房が、福岡市内の手の間で展示会を行った。翔工房は、作家の田篭みつえ氏が主宰する染めと織りの教室として、20年以上の実績があるが、さらに上をめざそうということで研究会が始まった。
ベテランの生徒さんたちを交えて、今後の翔工房の進むべき道を模索した。田園風景に囲まれた教室は、恵まれたロケーションである反面、地理的ハンデも抱えている。また、単なる教室運営では、カルチャースクールとの差異が示せない。そもそも、手仕事は現代において、いかなる価値があるのだろうか。地道なコンセプトワークが続いた。
結果、SHOテキスタイル研究所の発足、研究員制度の設置が決まり、間口は広げつつも、高次元の目標も掲げることにした。過剰な手作り信仰ではない、手仕事の本質を見つめ伝える新生翔工房。度重なる講師の交代など紆余曲折もあったが、なんとかここまで到達した。7年振りという展示会は、対談も含め盛況の内に幕を閉じた。多方面に深謝。
by 江副 直樹 2011-2-21 21:09
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