総合編集。
2022.1.7プロデューサーを名乗っているが、心情的には編集者だ。ただし、広義の編集。などと言ってきた。著者と向き合い、本などを作る職能という意味の従来の編集者像から少し飛躍して、いやかなり飛躍して、より大きく複雑な要素を組み直す仕事。それがプロデュース。
この正月、酩酊の合間につらつら想いを巡らせていて、ふと総合編集という言葉が浮かんできた。そう言えば、自分の中で「総合」が重要なキーワードだった時期があったっけ。Integration。物事は常に多種多様な要素が、複雑に絡まって存在している。それを編集、つまり組み直すときに、どこからどこまでプロデュースなんてあり得ない。対象はすべてだ。
僕のプロデュースは、クリエイティブをフル活用するが、決してデザイン寄りの領域にいるとは思っていない。科学も政治も芸術も、分け隔てなく横断しながら、最善を探す旅。きっとそれが僕がこれまでやってきたこと、これからやろうとしていることなのだ。来月、弊社Bunboは26年目に入る。ローカルでプロデュース。酔狂はしばらく止まりそうにない。
by 江副 直樹 2022-1-7 10:10