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昨日と今朝はこの秋一番の冷え込み。もう素足にサンダルでは散歩もままならず。

昨年から地域の福井神社で、地区総代なるものを務めている。相変わらずの貧乏暇なしだが、こうした役回りは引き受けなければならないとの思いがあって、皆勤とはいかないが、極力お手伝いするようにしている。その最大のお勤めが、10月に行われる秋祭りだ。

それは藁御輿を作ることから始まる。大小の注連縄と御本尊たる藁製の御輿は、神家が持ち寄る藁で自製する。僕以外の皆さんは、多生の巧拙はあっても藁で見事に縄をなうことができる。僕は技術の要らない作業に参加し、翌日の祭りを迎える。神主の祝詞から始まり、三役と地区総代が顔を揃える食事、直会(なおらい)、そして神社への道中の出立。
先導する太鼓や鬼に導かれ、独身の若衆が藁御輿を担ぎ、ゆっくりと秋空の下を進む。到着後、本殿に安置したら神事の始まり。祝詞があがり、榊を戴き、御神酒を回し、最後は座元の伝達「門渡り」が結び。その後、奉納子供相撲ともち撒きに至り、秋祭りは全次第を終了した。打上げの直会で、僕にとって最後の秋祭りであることを噛みしめていた。

明日は新居の設計打合せ。大詰めだが、さっさとまとめてのんびりしよう。週末だもの。

藁からつくる。

指導する総代のIさん。こうした頼もしい先輩たちが伝統を守っている。

宝珠山福井神社。

ほぼ大分県との県境にある福井神社。注連縄も飾りつけが終わった本番前日。

古式ゆかしき。

道中は流れと呼ぶ。ゆっくりと神社をめざす。僕は2年間、撮影係を拝命した。

本殿で神事開始。

夏も祭りでも訪れるが、秋祭りは最も厳かな儀式が続く。正座は勘弁してくれ。

鯛を模した藁御輿。

毎年、次の座元へ引き継ぐ、門渡りの儀。厳粛ながらも穏やかな雰囲気で進む。

西日がいい風情。

賞金に釣られたか、過疎の村とは思えない子供の数。熱戦に大人も汗を握る。

老若男女が。

裃を纏った総代が、もちを撒く。大人も子供も真剣に楽しんでいるのが可笑しい。

お疲れさまでした。

すべてが終わり、ホッとする総代の面々。この2年間、実に貴重な経験だった。

by 江副 直樹 2012-11-2 22:10 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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